VERY November 2021
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November 2021

2021年10月7日発売

890円(税込)

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SHELLYさん「つい『お姉ちゃんでしょ』と言っちゃうの、なんで?」

※このコラムは2021年7月号(6月7日発売)に掲載されたものです。

 

私自身は3姉妹の末っ子(2歳ずつ離れています)、子どもたちは5歳と3歳の女の子。幸い私は姉達とは仲良しで、娘達もそうなったらいいなと常日頃から思っています。この間なんか、娘たちがケンカして、姉が謝らないといけない状態だったのですが、3歳の妹が「お姉ちゃん、何か言いたいことある? ゴメンって言いたいんでしょ? いいよ、遊ぼっ」と言っていました(笑)。私が姉を叱っているときも、「ねえ、見てみて!」と何かを指差して私の気を逸らそうとしてきたり。3歳ってこんな感じだっけ?と思っちゃいます(笑)。今のところ、2人はとても仲良しですね。

 

振り返ると、私の親は姉妹の時間を大切にしてくれていました。だから私も、娘達の時間にはあまり割り込まないようにしようと思っています。ケンカしていても、物で叩いたり、爪を立てて相手を泣かせたりした時は介入しますが、基本は見守るスタンス。とくに「お姉ちゃんでしょ」と姉に我慢させないように意識しています。お姉ちゃんには、姉であることをネガティブに思ってほしくないんです。例えば妹が姉のお皿を使いたくて泣いている時、姉は「いいよ、使えば」と差し出してくれることがあります。その時すかさず「かっこいい〜!」「さすが、お姉ちゃんだね」と、ちょっとオーバーに褒める。お皿を譲ったことが我慢によるネガティブではなく、ポジティブな体験になるようにしてあげたいんですよね。

 

日本文化としての縦社会の強さを、「姉」「妹」という言い方からも感じることがあるんです。例えば英語では、「sister」といえば上か下かはわかりませんよね。映画を観ていても、英語で「sister」 と聞いたときの感覚と、字幕で「姉」と書いてあるのを読む感覚では、受ける印象が違うなぁって。「長兄」なんて聞くとすごくしっかりしていて、家を継ぐようなイメージをされたり…実際はおっとりしたお兄ちゃんも、しっかり者の弟もいる。アメリカでは年齢に関しての執着は日本ほどないように感じます。文化的背景はあると思いますが、「姉」「妹」とあると、言葉としてはっきりしている分、立ち位置も決まってきてしまう気がするんですね。ジェンダーについて語るときも、男の子・女の子と大人が区別するのが邪魔だと言う意見もあるけれど、「姉」「妹」という区別にも同じことが言えるのかも。さすがに、「結婚は姉から先に」というのはもうないのかもしれないけれど、この順番で生まれてきたからあなたの使命はこれ、兄や姉だからこうあるべき、と与えてしまうのは少し酷なのかなと思います。もっと個性で子どもたちを見たいし、レッテルを貼らず、姉や妹だとか意識しないで育てたいものです。

 

幸いなことに、きょうだい間のことは、家庭内で決まります。学校で「お姉ちゃんなんだから」と言われることは基本的にないわけですから。それに、よく末っ子や一人っ子はわがままだとか言われがちだけれど、生まれ順は関係ない!と、末っ子の自分のためにも言いたい(笑)。親友のタレント、ハリー杉山も一人っ子だけど、みんなに愛されて育っているからこそ、あんなにまあるい人間になったんだろうなと思うんです。もし一人っ子だって、いとこや友達と似たような関係は作れることだってありますし、「〇〇だから〇〇」のようなネガティブな固定観念はなくなってほしいと思います。もちろん、きょうだいでも相性が良くない場合もあると思うけれど、将来一緒に食事に行く仲良しな関係にはならなくても、リスペクトしあえる関係は作れると思うんですね。人間同士として相手の気持ちを考える、何かあったときは協力するような土台は、小さい頃から意識していれば作っていけるのかなって。将来、うちの娘たちもどんな姉妹になるのかなぁ。想像するとすごく楽しみです。

 

◉SHELLY|シェリー
1984年生まれ、神奈川県出身。14歳でモデルとしてデビュー以後、タレント、MCとして幅広く活躍。5歳と3歳の娘の母。

人が少ないところを探すのが難しいので、こんな謎の石壁で遊ばせています。楽しそうなので少しは時間を潰せました笑

撮影:須藤敬一 取材・文:有馬美穂 編集:羽城麻子
*VERY2021年7月号「シェリーの「これってママギャップ?」」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

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