今月のおうち薬膳テーマは『キャベツで1品』です。旬の美味しいキャベツをたっぷり使った、電子レンジ調理で完成する1品をご紹介します。和食にも洋食にも合う便利な副菜として、お弁当の野菜おかずにもぴったりの和え物レシピです。
キャベツとささみの胡麻味噌和え
◉調理時間:約8分
◉材料(2人分)
・キャベツ 1/4玉(250g)
・鶏ささみ 2本
・酒 大さじ1/2
A |
・味噌 小さじ1と1/2
・ごま油 小さじ1 ・砂糖、酢、鶏ガラスープの素(顆粒) 各小さじ1/2 |
◉作り方
①キャベツは千切りにして5分ほど水にさらし、ザルにあげて水気を切る。ささみは筋があれば除き、薄く開く。
②耐熱のボウルにキャベツを入れ、ささみをのせて酒を振る。ふんわりラップをして600Wのレンジで4分半~5分、ささみの色が変わるまで加熱する。
③ラップを外して粗熱を取り、ボウルの底にたまった水分を捨てる。ささみを食べやすい大きさに割き、Aを加えて混ぜる。
◉レシピのポイント
・ささみは酒を振ることで、くさみを軽減し柔らかく仕上がります。
◉本日のキー食材
・キャベツ…消化を助け胃の調子を整える、水分代謝をスムーズにする、アンチエイジング
【キャベツの薬膳ポイント】
☑消化を助け、胃の調子を整える
☑水分代謝をスムーズにし、むくみの解消
☑アンチエイジング
キャベツは消化を助け、胃の調子を整えてくれるので、食べ過ぎた時や胃もたれ、食欲の湧かないときなどにもおすすめ。揚げ物の添え物に千切りのキャベツが添えられているのは定番ですが、実はそのような胃に負担の多い揚げ物に合わせることは、まさに理にかなった組み合わせ。また、水分代謝を助けるので、むくみや身体の重だるさにも。薬膳で性ホルモンや老化を司る「腎」にもよいとされており、アンチエイジングにも効果が期待できます。
◉齋藤菜々子プロフィール
料理家・国際中医薬膳師。IT企業で営業を経験後、料理家のアシスタントを務め独立。日本中医学院にて中医学を学び国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使ったつくりやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案している。東京・自由が丘にて料理教室を主宰。著書『基本調味料で作る体にいいスープ』が好評発売中。教室情報はInstagram@nanako.yakuzenにて。