今月のおうち薬膳コラムのテーマは『キャベツで1品』です。春キャベツをたっぷり使った、簡単に作れる1品をご紹介します。今回はランチにおすすめの和え麺レシピ。茹で時間の短いそうめんが活躍!卵黄トッピングでまろやかな味に仕上がります。
キャベツとツナの和え麺
◉調理時間:約5分
◉材料(1人分)
・キャベツ 150g
・そうめん 2把(100g)
・ツナ缶 50g
A |
しょうゆ、ごま油 各大さじ1/2
酢、鶏ガラスープの素 各小さじ1/2 |
・塩 適量
・卵黄 1個
・ラー油 適宜
◉作り方
①キャベツは千切りにする。
②鍋に湯を沸かし塩を加え、キャベツを中火で1分半茹でる。湯を捨てず、キャベツをザルにあげてさっと水にさらし、手でよく水気を絞る。同じ湯でそうめんを袋の表示通りに茹でる。冷水でよく揉み洗いし、ザルにあげて手の平でそうめんをぎゅっと押し、水気を絞る。
③2、Aをボウルに合わせ、よく混ぜる。器に盛り、卵黄をのせ、お好みでラー油をかける。
◉レシピのポイント
・そうめんはぎゅっと手のひらで押すように水気を絞ります。水気が残ると味がぼやけてしまうためです。握るのでなく押すようにすると、麺がちぎれることなく水気が絞れます。
◉本日のキー食材
・キャベツ…消化を助け胃の調子を整える、水分代謝をスムーズにする、アンチエイジング
【キャベツの薬膳ポイント】
☑消化を助け、胃の調子を整える
☑水分代謝をスムーズにし、むくみの解消
☑アンチエイジング
キャベツは消化を助け、胃の調子を整えてくれるので、食べ過ぎた時や胃もたれ、食欲の湧かないときなどにもおすすめ。揚げ物の添え物に千切りのキャベツが添えられているのは定番ですが、実はそのような胃に負担の多い揚げ物に合わせることは、まさに理にかなった組み合わせ。また、水分代謝を助けるので、むくみや身体の重だるさにも。薬膳で性ホルモンや老化を司る「腎」にもよいとされており、アンチエイジングにも効果が期待できます。
◉齋藤菜々子プロフィール
料理家・国際中医薬膳師。IT企業で営業を経験後、料理家のアシスタントを務め独立。日本中医学院にて中医学を学び国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使ったつくりやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案している。東京・自由が丘にて料理教室を主宰。著書『基本調味料で作る体にいいスープ』が好評発売中。教室情報はInstagram@nanako.yakuzenにて。