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SHELLYさんと牧野紗弥さん「離婚の未来をもっとよくしたい」

親が離婚した未成年の子どもは年間で約21万人(注1)。日本において、離婚という選択をした先に、ママも、子どもも、パパも今よりよくなれる未来を築いていくにはどうすればよいのでしょうか。「離婚」というテーマにそれぞれの立場から関わる4人に、“離婚の未来”について語っていただきました。
※注1 令和元年人口動態統計
※掲載中の情報はVERY4月号誌面掲載時(2021年3月7日時点)のものです。

 

 

4人の「離婚の未来」
ここが変わっていってほしい!

 

❝結婚にも離婚にも
自分なりの「選択肢」を持ってほしい❞

「私は『人は選択肢があると心に余裕が持てる』と思っています。お母さんの心の余裕のためにも『選択肢』を持つことが必要。家族の枠組みは家族の数だけ違っていいし、結婚の先にも選択肢はたくさん、離婚も同じだと思います。周りにロールモデルがいなくて悩みましたが、私なりに結婚の意味を解釈したら、シンプルに信頼関係という考えにたどり着き、別姓にも踏み切れたし、夫との心地よい距離感も摑めました。『選択肢がある』と思っていれば、自分の意見も出てくるし、自分の逃げ道も自分で探せるようになる。私も夫も『選択肢』を理解し合えたことで楽になれました。結婚も離婚も自分の意識を変えるだけで、その先の道が広がると思っています」

 

牧野紗弥さん
モデル

25歳で結婚し2年間専業主婦を経験。実家が本家であったこともあり姓を変えることに違和感があり、夫婦別姓を希望するも当初は家族の反対で断念。しかしジェンダーを学びはじめたことで、再度別姓を提案。年内に離婚手続きを行った後、法律上の事実婚に切り替え、夫婦別姓となる予定。小5の娘、小3と5歳の息子の母。

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❝経済的自立につながるのは
女性の社会的地位の向上❞

「離婚した先の未来で必須となるのは女性の経済的自立。経済的に自立していないと、離婚に向けた話し合いでも強く主張ができない可能性もあります。女性の経済的自立には、女性の社会的地位の向上が全体的に必要。社会が一丸となって、早急に進めなくてはいけません。例えば、国が中心となって、女性議員を増やしたり、女性の管理職を増やすといったアファーマティブアクションの政策も、諸外国にならい、日本も行うべきです。養育費をはじめ、法律の改革も進んでいますが、さらなる法律制度の充実が必要です。この歩みを止めないためにも、みんなが意識を変えて女性の地位を上げていくことが必要だと思います」

 

広瀬めぐみさん
弁護士

非常勤裁判官として東京家庭裁判所に4年間勤務し、家事(離婚、子どもに関する事件、親族に関する事件など)に関する調停・審判事件を担当していたほか、東京家庭裁判所家事調停委員も担当。数多くの離婚を取り扱ってきた。24歳の息子、19歳の娘の母。

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❝日本はまだ離婚が
普通じゃないからこそ
物語が理解の助けになる❞

「子どもに離婚のことを説明する時、親の言葉だけでなく違う形で理解できる方法があったらいいなと思って、絵本を探しました。私は『Living With Mom Living With Dad』という絵本を読み聞かせたのですが、この本にすごく救われました。絵本は子どもに伝わりやすいし、子どもの心の支えにもなる。離婚に関する子ども向けの本は日本にはなかなかないのですが外国にはたくさんあります。もう少し大きい子だったら『ココ、きみのせいじゃない』という本や、ドラマや映画もいいと思います。うちだけではなく、同じような家庭があるということを子どもが知ることができたら安心できるはず」
トップス¥49,500(ザ ケイジ/イジットアンドコーリミテッド表参道)ピアス¥35,200(ともにフレーク)

 

『ココ、きみのせいじゃない』
ヴィッキー ランスキー(著)、ジェーン プリンス(イラスト)、中川雅子(翻訳)¥1,430(太郎次郎社エディタス)

 

SHELLYさん
タレント

娘が3歳と1歳の時に相手から離婚を切り出され、シングルマザーに。現在千葉に移住、5歳と3歳の娘と一緒に暮らしながら、元夫と一緒に協力しながら育児をしている。昨年、「若い人たちがポジティブな関係を築くための性教育チャンネル」がテーマのYouTubeチャンネル「SHELLYのお風呂場」を開設。

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❝ママの顔色を気にせず
パパといつでも会える環境を!❞

「20歳になってもお母さんの顔色を気にしてお父さんと連絡していることを内緒にしているという子もいます。そうならないためにもパパの悪口を言わないことは大切。言葉だけでなく、雰囲気で『パパのこと嫌いオーラ』を出すのも気をつけてほしいですね。ちなみに『パパに会いたい?』と聞くのは、子どもに忖度をさせて『会わない』と言わせてしまう可能性も。『パパに会っておいで』と背中を押すくらいがちょうどいい。また『子どものため』といってパパとママが対立することがありますが、子どもが求めているのは『親同士が争わないこと』。子どものためのようでいて、子どもを傷つけてしまうことも」

 

しばはし聡子さん
一般社団法人りむすび代表

調停離婚を経て元夫と共同養育を始めたことで円満な関係に至り子どもの気持ちが安定した経験から「離婚してもふたり親」という普及活動や夫婦カウンセリング、離婚した父親と母親を仲介し、子どもと離れて暮らす親の面会交流サポートを行っている。離婚して6年。息子は高校生。

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撮影/遠藤優貴〈MOUSTACHE〉 ヘア・メーク/久保フユミ〈ROI〉、高橋純子(SHELLYさん) スタイリング/松本ま生(SHELLYさん) 取材・文/加藤みれい 編集/羽城麻子

*VERY2021年4月号「離婚の未来、もっとよくしたい!」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

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