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山口もえさん「家族がコロナ感染した場合を考えて対策を」

新型コロナウイルス感染を経験したからこそ、強い自責の念や精神的なダメージを負ってしまった山口もえさん。インタビューの最終回は、その状況から立ち直り、そして感染経験から得た学びを話してもらいました。

 

山口もえさん独占インタビュー 最終回

感染することを不要に怖がらないで!
ママは家族のもしもの場合を考え対策を調べておきましょう

 

 

▶︎前回のインタビューを読む

「コロナに感染して母・妻として自責の念にかられた」

 

covid-19

 

退院のタイミングは何で決まるのですか?

 

症状の軽かった私は入院から隔離が必要な10日間が経ち退院することになりました。その際、私は陰性証明のPCR検査を受けませんでした。死んだウイルスが少しでも残っていれば「陽性」と出てしまう可能性があるから、しなくて良い」、と保健所の方に言われたからです。発症から前後2日間がウイルスを人にうつす可能性があり、基本的にはその期間を過ぎたら人にうつす可能性は低くなるそうで、発症から10日過ぎれば普通の生活に戻っても大丈夫だそうです。ただ、職場によっては職場復帰する際にPCR検査の「陰性」証明が必要な方もいるようです。

 

退院のときにどんな不安がありましたか?

 

まずは「自宅を消毒したほうがよいのか」、と不安に思い先生に伺ったところ、基本的にウイルスは人を介してしか生きられないので、10日間誰も使っていない自宅だったらまず問題ないとのことでした。手洗いやうがい、マスクをする、除菌をこまめにするなど、これまで続けてきた予防を続けることがいちばん大切だと教えられました。ただ、退院直後は、世間に感染したことを発表しただけに、スーパーに行くこともためらってしまっていました。

 

お子さんたちが、学校に戻る際の心配はありましたか。

 

はい、実はそこがいちばん心配でした。私が芸能という仕事をしているがために世間に発表しなくてはならず、子どもたちも何も言わずして、濃厚接触者だと発表してしまったようなものです。学校に戻った場合、心ない言葉を言われたりしたらどうしよう、指をさされてしまったりしないか、子どもたちに何かあったら私のせいだという、大きな不安がありました。でも、子どもたちの世界は、大人社会とぜんぜん違うんですね。小学生の息子が登校初日に「オレってヒーロー!」って言って帰ってきたんです。学校に戻ったとき、とにかく皆が温かかったと。「病院で何してたの?」とか、「いいな〜休めて!」とか、皆がやさしく心配をしながら、質問攻めにあったという嬉しい報告をもらいました。

 

お子さんたちを、最初に学校に送り出すときは、どんな声をかけたのですか。

 

「何か言われたりしたら、ママにすぐに言うんだよ」って、伝えましたね。特に長女は繊細な年頃ですから、気持ちの心配は特にしていました。でも、長女も温かく迎えてもらうことができ安堵しました。私自身も、最初に仕事現場にもどったとき、スタッフの皆さんに「お帰り」と言ってもらったのが、涙が出るほどありがたかったです。新型コロナウイルス感染者という経験から、これまで以上に人の温かさを知ることもできました。

 

もえさん自身の、このウイルスに対する意識の変化はありましたか? 退院後に気をつけて実践されていることはありますか。

 

特に、子ども達の意識が大きく変わったと感じました。今まで以上にしっかりと手を洗うようになったし、除菌も楽しんでするようになりました。私自身は、誰もがかかる可能性があり、誰もが持ち得るウイルスなのだから、あたり前のこと、できることをきちんとするしかないのだ、と構えられるようになりました。敏感になりすぎて、見えないものにストレスを感じてしまってはだめだとも思います。

 

この経験をして強く感じたことから、ニューノーマルと呼ばれるこれからの私たちの生活については、どう感じていますか。

 

インフルエンザは、「熱が出てから1週間は休みましょう」と言えるのですが、新型コロナウイルスの難しいところは、人によって症状が異なり、そしてなにより無症状のケースがあることです。だからこそ、いまはウィズコロナの新時代だと受け止めて、人との関わり方、距離感を、どんなときもしっかり守っていれば防ぐこともできるし、過剰に怖がることもないと思います。

そして何より実感したことは、医療従事者の方々の素晴らしい信念です。防護服に身を包み、毎日感染リスクにさらされながらも、患者に対し親身になって耳を傾け診察を続けてくれています。保健所の方も、感染者の体調を毎日確認しながら、時間の許す限り濃厚接触者と感染経路の追跡に尽力し続けています。その人たちの努力を身近で感じることができ、心から感謝していますし、敬意を表したい気持ちでいっぱいです。

さらにいま、世界中で多くの研究者たちが、ワクチンなどの予防法を開発してくれている。私たちは、きちんと未来に向けて進んでいると、これって希望が持てることだと、これまでより強く思うことができました。

 

ともに、ウィズコロナの時代に生きるVERY読者へのメッセージをお願いします。

 

ママは、自分のことだけでなく、夫の仕事関係や、学校、お稽古など子ども関係からご近所の方など・・・巻き込んでしまうものも多いのは事実です。そのために、まずは家族みんなで免疫力が上がる生活を心がけましょう。情報に翻弄されすぎず正しい知識を身につけるようにしてください。知らないことが不安に繋がると思いますので。家庭内感染が起こらぬように日頃から手洗い除菌はもちろんのこと、室内換気をよくし加湿を心がけることはとても大事なことです。家族での食事のときは、大皿で盛り付けるのでなく、それぞれ個々に取り分けるようにします。それから少しでも体調がよくないときは、無理せず・・・。小さな心がけなのですが、一人ひとりが感染を広げない! という気持ちを持って過ごすことが大切なのかもしれません。そして・・・新型コロナウイルスにかかってしまった人に対して、温かい目で見守ってほしいです。かかってしまった人の気持ちを思いやれる社会になったら、もっとウィズコロナの時代は良い方向に変わるんじゃないかと思います。新型コロナウイルスを経験して戻ってきた人に、「お帰りなさい」と言える社会を、私自身も作っていきたいですね。ぜひ、ご家族の皆様とそのことを共有していただけたら嬉しいです。

 

【注:新型コロナウイルス感染症にまつわる最新の情報は、厚生労働省ホームページでご確認ください】

山口もえさんの気づきアドバイス

1.新型コロナウイルスを恐れすぎないで。家族みんなで免疫力を上げて正しい知識を身につけウィズコロナ時代を乗り越えましょう

2.新型コロナウイルス「陽性」の知人がいたら、「お帰りなさい」と声をかけられる温かい心を持ちたいです。そしてお子さんにもそれを伝えてほしいです。

 

 

▶︎前回までのインタビューを読む

第3回「コロナに感染して母・妻として自責の念にかられた」

 

1「風邪だけど安心したいから」と受けた検査でまさかの陽性と判明!

山口もえさん

1977年生まれ。ふわっとした可愛いらしいキャラクターが人気で、世代を超えて愛されている。バラエティ番組やドラマ・映画・CMなどに出演し活躍。中学生、小学生、未就園児の3人の子どものママであり、夫は爆笑問題の田中裕二氏。現在は、NHK-E「趣味の園芸やさいの時間」レギュラー出演中。山口もえ

取材・文/須賀美季 イラスト/コグレチエコ 編集/渋澤しょうこ

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