子育て中のママは、子どもからリクエストがあった時すぐOKを出せないことや毎日毎日同じことを注意することがあったりと、伝え方に行き詰まっているママも多いですよね。お互いがクスッと笑える“うまい返し(叱り方)”があれば知りたい!という思いから否定しないツッコミで注目されているお笑い芸人ぺこぱ・松陰寺太勇さんに傷つけない「子どもの叱り方」を教えていただきました。
【シーン1】
子ども(小3):「おこづかいをあと500円UPして!」
ママ:「今もう500円のおこづかいを渡しているでしょ!月に1000円のおこづかいなんてまだ早い!ダメ!」
↓ ぺこぱ流叱り方なら?
「い~や! 1000円を一瞬で稼ぐ大人になるための方法は今おこづかいを増やす事ではない。勉強だ!」
松陰寺さんからのアドバイス
子供がお金の価値を本当に理解するには大人の階段を登る必要があります。どうか折れないでください。
【シーン2】
兄弟げんかで上の子が下の子に向かって「〇〇なんて死ね!」と過激な発言をした時。
ママ「どこで覚えてきたの!? そんな酷いことを言う子は出ていきなさい!!」
↓ ぺこぱ流叱り方なら?
「い〜や!死ね!と言っていいのはおばけだけだ。おばけは天国へも地獄へも行けないし悲しい生き物。死ねなんて言っているとあなたが地獄行きだ」
松陰寺さんからのアドバイス
言ってはいけない言葉、言葉の重みを重い言葉で伝えましょう。
【シーン3】
何度も注意するも宿題をせず、いつまでもテレビゲームをする子どもを叱りたい!
ママ:「そんなに(言うことを聞かないで)ゲームばかりするならゲーム機捨てるわよ!」
↓ ぺこぱ流叱り方なら?
「い〜や!ゲームは人生そのものだ。ゲームの中でゲームは無駄だ」
松陰寺さんからのアドバイス
人生ほど筋書きのないゲームはないと思っています
キツい言い方をしないように気をつけていても、疲れていたり気持ちの余裕がないとつい口調が強くなってしまったり、気がつけば眉間に縦じわがくっきり。後から言いすぎたと後悔することも・・・。叱るにもエネルギーがいりますが、ぺこぱ流のちょっと笑いを入れた叱り方でお互いの心に余白ができて子どもも自分の心も傷つけずに思っていることを伝えられそうですね。
ぺこぱ(右・松陰寺太勇さん)
1983年山口県生まれ。ボケのシュウペイさん(左)とのコンビ「ぺこぱ」のツッコミ担当。ボケに対してツッコマないツッコミが“人のせいにしない”“人を傷つけない”と話題に。2019年 M-1グランプリ ファイナリスト3位、同年結婚。最近はCMでお父さん役にも。2020年11月から初の冠番組もスタート。
取材・文/御代田ようこ