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料理家・川上ミホさん「軽井沢へ移住したら料理も生活もシンプルになりました」

子育てに家事と、目まぐるしい忙しさの毎日の中でふと訪れるひとときに、救われたことはありませんか。いつも笑顔で頑張る素敵な人たちにも大切にしている大人時間がありました。今回は、料理家の川上ミホさんです。

 

 

肩の力がフッと抜けた
産後初めての夫婦ランチ

私の大人時間は、夫との週1回のランチタイム。子連れでは行きにくいレストランでワインを1、2杯飲んで、仕事や娘のこと、最近読んだ本、何でも話します。きっかけは、娘が1歳の頃、夫から突然「今日はシッターさんに預けて、ランチに行こう」と誘われたんです。保育園に預けずに仕事と子育てを両立したくて、毎晩深夜作業をし、家事も夫に頼まず、全部自分の責任でやりたい!と頑張っていたつもりが、実はいっぱいいっぱいだったみたいで。産後初めてとなる素敵な食事とワインが嬉しくて感動していると、夫が「もう少し人の手を借りる方法を考えてみない?」と。そこで初めて、一人で頑張り過ぎていたことに気づきました。

 

以降、ランチは恒例になり、仕事以外でもシッターをお願いしたり、娘にも「ちょっと疲れたから横になるね」と言えるように。もともと感情的になるタイプではなかったのですが、今は感情が爆発しちゃうこともあって、当たられる夫としては良いのか悪いのか(笑)。夫は出張も多く、戦力としては頼りない部分もありますが、ちゃんと私のことを見て、気遣ってくれる安心感は絶大でとても有難いです。

 

ナチュラルな雰囲気が川上さんにぴったりの私服は、トップス、ボトムスともにzozoタウンで購入した韓国系のプチプラ。シューズはBuenoというトルコのブランドで、皮が柔らかくて履きやすくお気に入りだそう。

 

軽井沢への移住で
料理も生活もシンプルに

今年の春、娘の入園を機に、生活のベースを軽井沢に移しました。仕事で東京と行き来しながら、天気のいい朝はテラスでコーヒーを飲んだり、自然と触れ合う機会も増えたりと、両方のいいとこ取りの生活はすごく充実しています。軽井沢での基盤を作るべく、仕事量を少しセーブしたら、本当に自分がやりたいことも見えてきて、軽井沢だからこそできることをやりたいと模索中です。自分の料理にも変化がありました。レストラン出身なので、凝った料理を作るのは苦ではないのですが、素材が良いので薪でグリルするだけでも十分。家庭料理がよりシンプルでプリミティブになったので、仕事で出すレシピもそうなってきましたね。

 

食が変わると、それにまつわる色々なことも気になるもので、最も大きな変化はゴミ出しです。長野県は分類がとても細かい上に、中身が見えるように透明のゴミ袋にフルネームを書いて出すのがルール。そのため、県民一人あたりのゴミの量が日本一少ないんです。最初は戸惑いましたが、分類が面倒になるので、過剰包装の物は買いたくないと思うように。子どもを産んで、自分が死んだ後も世界は続いていくことを実感したら、ゴミの問題や食を取り巻く課題など、人任せではなく自分が動くしかないと強く感じています。

 

子どもが生きる未来のために
アクションを起こしたい

自分の出すゴミと向き合うことで、「どうしたら減らせるだろう?」と、次のアクションに繫がります。できるだけ土に還るものや再利用できるものを選ぶようになったし、仕事でパッケージデザインに携わる時も、余計なゴミは出ないか、分類は簡単かを考えます。これも軽井沢に移住したおかげですね。自分に何ができるかを一生懸命考えて勉強しながら、少しずつでもアクションを起こしていきたいなと思っています。

着物家の友人に師事して習い始めた着物も貴重な大人時間。最近お気に入りの3冊は『食の未来のためのフィールドノート』(ダン・バーバー/NTT出版)『太陽をかこう』(ブルーノ・ムナーリ/至光社)『世界がもし100人の村だったら』(池田香代子/マガジンハウス)。

◉川上ミホさん
1978年東京都出身。国内外のレストランを経て独立、現在はフードディレクター、レシピ開発、プライベートレストラン「quinto」主宰など、多彩な活動を行う。アートディレクターの夫と4歳の娘の3人家族。

 

軽井沢で食のプロジェクトを立ち上げ中!
軽井沢だからこそできることを色々と準備中。素敵な軽井沢ライフと最新のお仕事情報は、随時インスタグラムでチェックできます。アカウント@miho.kawakami.5

 

撮影/福本和洋 メーク/早坂香須子(W) 取材・文/宇野安紀子 編集/城田繭子
*VERY2020年9月号「自分を大切にできてる? わたしの、たまには大人時間」より。
*掲載中の情報は、誌面掲載時のものです。

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