『VERY』の巻頭エッセイ「これってママギャップ?」でお馴染みのSHELLYさん。ステイホーム期間にライフスタイルが大きく変わったという彼女が今どんな暮らしをしているのか、お話をうかがいました。
「長かった自粛期間から徐々に新しい生活様式に慣れていっているところです。私はといえば自粛期間仕事量は減りましたが、リモートでの収録もあり、ありがたいことにお仕事はなんとか続けられていました。ただライフスタイルはものすごく変わりました。
実は去年(離婚前)、千葉の郊外の田舎に家を買っていたんです。もともと、元夫の同僚が千葉にセカンドハウスを買ったという話を聞いて気になって調べたら、たくさんいい物件があるんですよね。マザー牧場など千葉にはよく遊びに行っていたので、土地勘のあるエリアで5軒ほど内見しました。そのうちの1軒が映画『となりのトトロ』に出ている家みたいですごく気に入ってしまって。週末に遊びに行けるようにと二人でお金を出し合って買ったのですが(皆さんが想像されるような価格でもないし豪邸ではないです!)、まさかこんなことになろうとは。
緊急事態宣言前に子どものスクールが登園自粛になってから今に至るまで、千葉を拠点にして暮らしています。東京の家にはない庭があるから、外で気兼ねなく遊べるんです。ドタバタ走り回っても誰にも怒られないで済むのは本当にありがたくて。もちろん、千葉の家では人との接触は避けています。千葉に向かう前に、都内のスーパーで1週間分買い出しをして、現地ではコンビニにも行かないようにしています。週末は子どもたちのパパが私と交代して、私が車で都内に戻りリモートワークするという生活で(最近はリモート以外のお仕事も増えつつありますが…)、子どもは都内には戻っていません。
千葉の家にはWiFiも引いていなかったから、動画を観ることもできなくて。今日は何する?って、いろいろ考えてやっています。庭のガーデニング…っていうとオシャレだけど(笑)、お芋を切って植えて、ジャガイモを育てたり、トマトを植えてみたり。このような事態になるまでは当たり前のように過ごしていたけれど、すごくバタバタしていたんだなという気づきもありました。学校に預けて、仕事に行って、迎えに行って帰って夕飯作ってお風呂入れて寝かしつけて…っていうタイムリミットが迫っている毎日。自粛期間は、そんなやらなければいけないことがごっそりなくなった感じでした。もちろん大変な生活をされている方々もたくさんいらっしゃいますし、人々の生活を支えるためリモートにできない職業の方々にはひたすらに感謝しつつ、現地での人との接触はせずにこの日々を暮らしています。
いま、我が家は今後、千葉を拠点にすることを真剣に考えています。元夫とは「うちはもし去年離婚していなかったとしても、コロナ離婚だったね」という話をしました。以前の夫婦関係だったら、きっと家事や育児をなんとなく私が全部引き受けて、家にいるのになんでやってくれないの?って不満をためてというのが簡単に想像できます(笑)。幸いなことに離婚からいろいろあって、今は娘たちを養育するという同じ方向で協力できているからこそ、こうしてこの状況を乗り越えられているなと感じています」