服とコスメをこよなく愛するママライター・遠藤彩乃さんが、“時短”と“洒落見え”を軸に導き出したコスメ最適解を紹介。 今回は、くすみやクマが気になる年齢肌をトーンアップ するラベンダーのハイライトにフォーカス!
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その効果、まるで魔法!
どんな悩みも煙に巻く
ユニコーンカラーに大人も夢中♡
AYANO’s POINT
☑︎ピンクとブルーのいいとこどりで血色プラス、くすみマイナス!
☑︎繊細なパールの質感が肌をつるんとなめらかに見せる
☑︎目と頰の“現実ゾーン”をぼかしどんなチークも似合う顔に♡
隠すのに疲れちゃったママたちはアプリ加工級の美肌フィルターに頼って!
卒業して20年近く経つのに、未だ頻繁に集う大学時代の友人たち。新大久保で辛い韓国料理を食べながら体の不調を訴え合い、コスメを物色し映えカフェで肩身狭くお茶をして解散というのがよくあるコースで、会話のほとんどが美容と健康のアウトソーシングネタ。白い肌や大きな瞳など出会った頃はチャームポイントだった部分も、シミやクマなどのダークサイドを呈するようになるお年頃。「どれがいいの!?」と血眼になってコスメショップを彷徨う彼女たちの魅力は私からすると何ら損なわれていないけれど、迷える元・乙女たちを前に使命感に駆られ即席店員に変身する。
目と頰の間の皮膚は薄く加齢が顕著に出るのに(“現実ゾーン”と私は呼んでいます)、無理に隠すと厚化粧になるから適度にぼかせるこれが気に入ってる〜とA’pieuのラベンダーハイライトのテスターを手の甲に出して見せた。「こんな可愛い色おばさんがつけていいの?」なんて尻込みするも、現地さながらに押しの強いアジュンマが有無を言わせずタッチアップすると、小皺が気になるYも、肝斑と戦うMも、クマに悩むAもそのソフトフォーカス効果に惹かれ全員がレジへと進んだというわけ。私の場合それは、たるみで拡張した頰の余白を縮め、無垢なチークカラーと中年の肌が衝突する時空の歪みの調整役として活躍。ときに新しいコスメを手にした途端、行きたい場所が鍼灸院からディズニーランドへと変わる。化粧品ってそんなパワーに満ちているよなぁとフェアリーゴッドマザーの視点でしみじみするのでした。
週1でデパコスパト!月のコスメ予算は2万円
ライター 遠藤彩乃
出版社にファッション誌編集者として勤務。出産後VERY STOREのECを経てフリーライターに。この連載が一年続いた奇跡にひとり喜びを嚙み締めているもうすぐ41歳、一児の母。コスメの朝、昼、夜、それぞれの顔を確かめるべく、気になったものは買って試さずにはいられないオタク気質。調子に乗って今月から研究予算を増額!
撮影/西原秀岳〈TENT〉(静物) 取材・文/遠藤彩乃 編集/太田彩子
*VERY2024年8月号「“Automaticコスメ”」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。
*ジュエリーは全て本人の私物です。ブティックへのお問い合わせはお控えください。