撮影/曽根将樹〈PEACE MONKEY〉
手早く乾き、お手入れがラクだから、自分のことは後回しになりがちなママに人気のボブスタイル。出産をきっかけにロングからボブへとカットした方も多いと思いますが、気づけば毎日同じスタイリングになりがちでは? 短くてアレンジするのが難しそうなボブですが、そんなことありません。ひと手間加えるだけでボブの新しい魅力に出会えるはず。
30代40代がこなれる、ボブアレンジのコツ
きれいめシーンではツヤ感と毛流れが清潔感を生む
撮影/甲野菜穂美 *【ボブヘア】卒入園にも◎!“ねじるだけ”のバレッタアレンジで「ハレの日ヘア」が完成! より
肩上レングスのボブはロングよりもカジュアルな印象になりがちですが、オフィスワークや子どもの行事などきちんと感が欲しい場面も多いママのライフスタイルでは、きれいめにみせるアレンジも気になるところ。そして大人のボブアレンジに必要なのは清潔感です。オンの日はおしゃれ感を求めるあまりくずしすぎるのはNG。ツヤ感と美しい毛流れをベースにアレンジを楽しみましょう。
後れ毛を操ってこなれ感を手に入れる
撮影/川﨑一貴〈Ajoite〉
アレンジに抜け感を与えてくれる後れ毛。ボブは短いので、後れ毛を引き出してサマになりやすいのが利点です。ただ、その後れ毛が多すぎるとボサッと見えてしまうことも……。生活感のないアレンジには、ポイントを絞って後れ毛を作ることが大切。こめかみ、もみあげ、えりあしから少量ずつ引き出し、バランスをみながら調整しましょう。また、後れ毛部分にオイルを付けてまとまりをつけておくこともポイント。こなれた雰囲気になります。
【まとめ髪】短くてもまとまる。30代40代のボブヘアアレンジ術
ヘアアクセ使いで短い毛をカバー
撮影/古水良〈cheek one〉
ボブアレンジで心配なのが、長さが足りず思い通りに髪をまとめられないこと。伸ばしかけだったりレイヤーが入ってたりすると結んだときに短い毛が落ちてしまいますが、バレッタなどのヘアアクセで短い毛を留めると、テクニックいらずでまとめることができます。また、飾り付きゴムを使えば、簡単なお団子もお出かけ仕様に。ヘアクリップやバレッタなどは、デザイン違い・サイズ違いで揃えておくと幅が広がります。
タイトアレンジで簡単に今っぽく
撮影/水野美隆
最近人気なのがタイトなヘアアレンジ。低めのポニーテールにリボンや紐を巻くタイトポニーはロングヘアでないと難しいですが、お団子にするだけのタイトアレンジならボブでも簡単です。結ぶ前にオイルやバームを多めにつけて、ブラシやコームで毛流れをしっかり作るのがポイント。アイロンを使わず時短ででき、子どもと遊んでも崩れにくいので、ママのライフスタイルにもぴったりです。
低めのひとつ結びは
顔まわりのニュアンスがカギ
撮影/古水良〈cheek one〉
落ち着いた雰囲気になる低めのひとつ結び。オイルで質感を整え、コームやブラシで全体をとかしたら、トップ〜毛先まで毛流れがつながるよう結ぶのがきれいに見せるポイント。短い毛先がピョンとハネてしまう心配もありません。前から見たときに寂しい印象にならないよう、前髪、こめかみ、もみあげ部分の毛を少しずつ引き出し、オイルで束感が出るよう仕上げるとこなれた雰囲気に。
可愛げリボンでロング見せ
撮影/倉本侑磨〈Pygmy Company〉
ひとつ結びにすると、毛先が短く寂しい印象になってしまうボブヘア。そこで頼りになるのが流行中のリボンです。髪色に近い色を選び、リボンをあえて長めに垂らすことでロングのように見せることができ、大人可愛い仕上がりに。Tシャツにデニムのママの定番コーデに華をプラスできます。
産後ママの味方・スカーフアレンジ
撮影/甲野菜穂美
手持ちのスカーフを5〜6cm幅に畳み、ひとつ結びにした上からかぶせるだけの簡単アレンジ。スカーフを幅広にすることで、産後の切れ毛や抜け毛で薄く見える部分をおしゃれにカバー。耳が半分隠れる位置で結ぶとバランスよく仕上がります。もみあげと顔まわりに作った後れ毛、そして頭頂部のスカーフの結び目がのっぺりした印象を和らげてくれます。
ラクしておしゃれが叶うヘアバンドアレンジ
撮影/渡辺謙太郎
短くて上手にできない、と諦めてしまいがちなボブのヘアアレンジ。後ろでひとつに結んだりまとめたりするのが難しいなら、ヘアバンドに頼るとラクしておしゃれが叶います。低めの位置でお団子を作ったら、ヘアバンドをつけるだけ。つける位置は前髪〜顔まわりの生え際1cmくらいを目安にすると、後れ毛のニュアンスを出しつつ短い毛をカバーすることができます。
【ハーフアップ】ならボブアレンジがもっと簡単!
挟むだけヘアクリップで最速アレンジ
撮影/川﨑一貴〈MOUSTACHE〉
寝グセを直している時間がない朝はヘアクリップが大活躍。オイルやバームよりもセット力が高いタイプのムースをヘア全体になじませてからハーフアップにすると、寝グセをなじませつつ時間が経っても崩れにくくなるので子どもとのお出かけも安心です。おでこの生え際部分を隠すように前髪を下ろしておくと小顔効果が。
寝グセを味方に。お団子ハーフアップ
撮影/木村敦〈Ajoite〉
寝グセがついたままでOKなヘアアレンジといえば、お団子ハーフアップもおすすめ。ざっくりと耳上の髪を分け取り、前から見える高めの位置にお団子をオン。お団子の毛先は長めに出して寝グセでハネている毛先をニュアンスとして楽しんで。ラフなアレンジなので、サイドの髪が落ちても大丈夫。短いショートボブでもトライできます。その日のコーデに合わせたカラーゴムでお出かけ仕様に。
【ダウンヘア】もアクセやニュアンスでアレンジできる
分け目を変えるだけで印象ガラリ
カジュアル服に合う甘めアレンジ
撮影/須藤敬一
全体をアレンジしなくても、分け目や前髪を変えるだけで雰囲気はガラリ。伸びてしまった前髪を切りに行く時間がないときでもアレンジで乗り切ることができます。9:1のサイドパートにしてピンで留めるだけのアレンジは、ノーバングや長めバングのボブヘアにぴったり。ピンがズレないよう押さえつつ、毛束を丸く引き出して前髪風に見せます。毛束にすき間を作るのがポイント。地味になりがちなカジュアルコーデが甘めに盛れます。
オケージョンにも使えるベロアカチューシャ
撮影/川﨑一貴〈Ajoite〉
ダウンヘアのアレンジといえば、カチューシャ。さまざまな種類があって迷ってしまいますが、ママのお出かけにはベロアのものがおすすめ。甘派ママのふだん使いはもちろん、光沢感のあるベロアなら学校や園の行事でも大活躍します。幅広でボリュームのあるものを選べば、巻いたりブローをしていない髪でも一気にエレガントな雰囲気に。
ハンサム派はタイトアレンジで洒落感ときちんと感を両立
撮影/川﨑一貴〈Ajoite〉
セレモニーでもゆるふわアレンジに抵抗が……。そんなハンサム派のママには、ダウンヘアのタイトアレンジがちょうどいいさじ加減。いつもと分け目を変えてサイドパートにし、全体にたっぷりオイルをなじませてタイトに仕上げます。余裕のある日は毛先を外ハネに巻いておくと、ペッタリしすぎずタイトアレンジのハードルが下がります。
大きめウェーブでいつもと違う雰囲気を楽しむ
撮影/川﨑一貴〈Ajoite〉
ヘアで華やかさを添えたいシンプルなワンツーコーデのときは、ストレートアイロンやカールアイロンで波巻きにし、大きめウェーブで華やかアレンジに。オイルをつけるだけでサマになるボブですが、ファッションに合わせてスタイリングを変えるだけで新鮮な気分になれます。前髪にもウェーブを作るといつもと違う雰囲気を出しやすくなります。
これならマネできる! 30代40代ボブアレンジSNAP集
短いから可愛い♡毛先バレッタ
撮影/久保嘉範
短い毛先だからこそ可愛いアレンジは、ボブだからこそできるワザ。アイロンで全体を巻いてニュアンスを出し、根元ではなく毛先付近でゆるくバレッタを留めるのがポイントです。バレッタはピアスなど顔まわりのアクセと素材や質感を合わせるとおしゃれにまとまります。のっぺりしがちなボブだから、ハイライトを入れて立体感の出やすいヘアにしておくのもおすすめ。(青野未来さん)
ビッグクリップで短い毛もキャッチ
撮影/イ・ガンヒョン
存在感たっぷりのビッグクリップアレンジ。付けるだけでファッションのポイントになるだけでなく、幅が広いのでボブの短い毛が落ちてしまう心配もありません。サイドの髪を残し、トップの髪をハーフアップにすることでフェイスラインをカバーしつつ、トップの高さを出すことができます。(澤井レナさん)
ボブでもサマ見えくるりんぱアレンジ
撮影/イ・ガンヒョン
ボブでまとまりのあるアップスタイルにするのは難しいですが、くるりんぱならゴムで結んだ部分が土台になるのでボブでも簡単にまとめ髪を作ることができます。短いえりあしの髪も入る低めの位置でくるりんぱにし、毛先を隠せば完成。仕上げにハードスプレーを使うことで崩れにくくなり、子どもと動き回っても気になりません。(泉 翠さん)
ボブならキャップでもすっきり
撮影/イ・ガンヒョン、松本真哉
日傘を持っていられない子連れでの外出にキャップは必須アイテム。ボブは短いので、キャップと合わせてすっきりまとめられるメリットも。キャップの下でお団子にしても、ひとつ結びにしてキャップの穴から出してもOK。短い毛を留めたピンもキャップで隠れるので気になりません。(河本泰加さん)
タイト&低めで大人アレンジ
撮影/イ・ガンヒョン
高い位置でまとめるのが難しいボブは、低めにアレンジするのが失敗を防ぐポイント。センターパートにし、タイトにまとめると落ち着いた印象に。毛先を外ハネにしておき、前から見たときに毛先が見えるようにしておくと寂しくなりません。あえて寝グセを活かすのもアリ(佐々木千紘さん)。
ヘアアクセひとつ、分け目ひとつで気分が上がる
ロングに比べてワンパターンになりがちなボブですが、ヘアアクセを使えば簡単に雰囲気を変えることができます。分け目を変えたり、新しいスタイリング剤にするだけでも気分が変わるので、いろいろ試してみて。自分の時間を確保できず美容室に行く頻度が下がりがちな30代40代のママこそ、セルフアレンジでボブを楽しみましょう。
文/永尾真理子
*本記事の一部は過去掲載記事を元に再編成したものです。