撮影/須藤敬一
手早く乾かせ、スタイリングの幅も広いミディアムはママにとって使えるヘアです! でも、伸ばしかけのように見えてしまう、中途半端な長さで扱い方がよくわからない、肩についてハネてしまう……。そんなネガティブな印象を持っているという声も。そこで、ミディアムにしたくなる素敵ヘアをご紹介するとともに、扱いがラクになるポイントや失敗しないオーダーのコツも紹介します。
「ミディアムヘア」とは?
撮影/小川久志
ミディアムヘアは肩から鎖骨下あたりまでの長さのヘアスタイルのこと。顔まわりや首元で揺れる毛先が表情豊かです。丸みとくびれのあるシルエットを作ることができ、ダウンヘアでも上品な雰囲気を宿してくれます。ある程度の長さがあってボブよりもアレンジがしやすいうえ、ロングほどの長さがないため日頃のケアや扱いがラクなところも注目ポイントです。
長さが肩より上だと「ボブ」、鎖骨下以上になると「セミロング」に定義されますが、それぞれの中間あたりのレングスの場合は「ミディアムボブ/ロブ」「セミディ」と言われることもあります。
扱いがラクになる
30代40代のミディアムヘアって?
ミディアムの黄金バランス
ひし形シルエットで毎日可愛い♡
撮影/古水 良〈cheek one〉
ボブから伸ばしてミディアムに移行した方も多いかもしれませんが、その場合は重さが出てしまうため、やぼったい印象になってしまうことも。スタイリングがうまくいかず結んでばかりいるなら、レイヤーを入れて黄金バランスにチェンジしてみて。ひし形シルエットにすれば下ろしても洗練されたスタイルになります。毎日のスタイリングでは、トップに高さを、耳の横にふわっと浮遊感を出して首元がくびれるようにスタイリングするのがポイント。ポイントを押さえてアイロンを入れるだけで美容室帰りのようなヘアの完成です。
軽やかミディなら
アクセが使える&映える
撮影/川﨑一貴〈Ajoite〉*東原亜希さん「ママ友を作らなきゃマインドはなし!」より
ミディアムのいいところは、ロングより軽い印象になり、どんなファッションにも合わせやすいこと。ロングだと大げさになってしまう大きめのアクセが、ミディアムだとほどよいアクセントになるのも嬉しいところです。忙しい朝、スタイリングに手をかけられなくても、髪を耳にかけてピアスやイヤーカフをつけるだけで即華やかに。オフィスワークにもちょっとしたお出かけにも対応できます。
切りっぱミディなら
寝グセを活かすのもアリ
撮影/来家祐介〈aosora〉*元セブンティーンモデル【岡本あずささん】VERY初登場!産後オシャレのこだわりを語る より
食事の準備や子どものお世話で自分のことに手をかけていられない朝の時間は、寝グセを直す時間さえも惜しいのが現実です。レイヤーの入っていない切りっぱなしミディアムなら、表面の髪の重さで寝グセがつきづらいだけでなく、もし寝グセがついたとしてもハネてしまった髪を活かして外ハネにすることもできます。少し余裕のある日はストレートアイロンを根元から通してツヤを出しつつ、毛先を外ハネにしましょう。スタイリングする時間がない日はオイルでウェットな質感に整えるだけでもおしゃれな雰囲気に。
短い後れ毛をつくっておけば
結ぶだけ・留めるだけでも垢抜けヘアに
撮影/金谷章平 *【ヴァン クリーフ&アーペルetc.】公園オシャレが盛れる「スタッドピアス」6選!より
ひとつ結びにしているだけなのに、垢抜けた印象の人に憧れる……。結ぶだけでも野暮ったくなりづらいミディアムなら夢ではありません。美容室でカットする際、顔まわりやもみあげに短い毛を作っておいてもらうと、結ぶだけ・留めるだけで後れ毛がはらりと落ちてそれっぽく見せられます。後れ毛にオイルやバームを付けてディテールを調整するとクオリティが上がります。
毛量多め&剛毛さんは
明るめカラー&ハイライトで抜け感を
撮影/木村 敦〈Ajoite〉
ロングからミディアムにヘアチェンジしたのに、毛量が多く髪が硬いせいで重く見えてしまう人もいます。そんな時は明るめカラーで軽さと柔らかさを自分のものに。全体をハイトーンにするのに抵抗がある方や、仕事柄明るめヘアが難しい場合は、透明感のある色がおすすめ。さらに顔まわりに細かいハイライトを入れると、顔の表情が明るくなるだけでなく産後の白髪もカバーできます。VERY界隈にトライするママが増えています。
あわせて読みたい
失敗知らずの
ミディアムヘア・オーダー見本
「肩についてハネる長さで」。
このひと言で、大人おしゃれな
“切りっぱなしミディ”に
撮影/イ・ガンヒョン
切りっぱなしといえばボブが定番ですが、ミディアムにするだけで落ち着いた大人の雰囲気に。「肩についてハネる長さにしてください」とお願いすれば、毛先を外ハネにし、オイルを付けるだけでこなれたスタイリングになります。
「カジュアルなコーディネートが多いので、ボーイッシュになりすぎないよう長さを残した切りっぱなしをオーダーしています。定番スタイルは、簡単なのにおしゃれ見えする外ハネスタイリング。薬局で手軽に買えるあんず油はツヤが出るのでお気に入り!」(鈴木絵里さん)
毎日のアレンジをラクにする
オーダーの秘訣は
「重めでお願いします」
撮影/イ・ガンヒョン
アレンジする前提でミディアムヘアをオーダーするなら、軽くしすぎないことが大切。レイヤーを入れたり軽くしたりすると、アップヘアにしたときに短い毛が落ちて扱いにくくなってしまいます。「アレンジをするので後れ毛が落ちてこないよう重めでお願いします」と伝えれば希望通りのミディアムヘアになれます。
「髪が長すぎると服とのバランスが取りにくくなるので、毎回ミディアムヘアにしています。スタイリングは、バタバタな朝でも簡単にできるまとめ髪が定番。レイヤーはあまり入れず、ゆるふわシニヨンをしても後れ毛がパラパラ落ちてこないよう、やや重めになるようお願いしています」(伊藤杏実さん)
30代40代のミディアムヘアSNAP5選
軽やか外ハネミディアムは
女性らしいくびれがポイント
撮影/公文一成、根本真裕美
顔まわりにレイヤーを入れた軽やかミディアムヘア。毛先を外ハネにすることで首元にくびれが生まれ、やさしげな印象に。ロングよりも縦長感が軽減されるので面長さんにおすすめ。前髪は薄めのシースルーバングにすることで重くなりすぎず、今っぽさも出すことができます。(天野結香さん)
大人の重めミディは
毛先の動きで気品を漂わせて
撮影/イ・ガンヒョン
重めにカットしたミディアムは、毛先のカールで抜け感を意識すると甘めファッションとも合わせやすくなります。カールアイロンかストレートアイロンで毛先に少しだけ動きを作り、上品で落ち着いた印象に。自然なサイドパートにして前髪も分けることで知的な雰囲気も漂います。(伊藤杏実さん)
リバースカールが華やか
洗練された外ハネウェーブ
撮影/イ・ガンヒョン
顔まわりのリバースウェーブが華やかな印象のミディアムスタイル。派手になりすぎないのは、カールの位置を低めのリップラインにしているから。そこから自然につながるウェーブと毛先の外ハネが絶妙!ミディアムに挑戦するならぜひ取り入れたいシルエットです。(布川桃花さん)
おしゃれマッシュウルフは
重さを残してママ仕様に
撮影/イ・ガンヒョン、木村 敦〈Ajoite〉
マッシュウルフはじわじわおしゃれママの間で人気になってきているヘアスタイル。マッシュウルフにするだけで半歩先ゆくおしゃれ度がアップします。その反面、個性的になりすぎるのは避けたいという声も……。その場合は、軽くしすぎずカットラインを重めに残すことでママに似合うマッシュウルフにしてみて。(平井美帆さん)
コンサバママを彩る
ゆるウェーブミディ
撮影/ 公文一成、根本真裕美〈ともに光文社写真室〉
コンサバママにおすすめしたいのが、ゆるウェーブミディアム。軽めにレイヤーを入れることにより、顔まわりで揺れる毛先が柔らかな雰囲気を高めてくれます。動きがしっかり出るようゆるやかにパーマをかけておくと毎日のスタイリングが簡単に。(桑原沙也香さん)
いいことだらけのミディアムヘアに、今すぐしなきゃ
紹介したメリットのほかにも、産後ママに多い抜け毛や切れ毛がミディアムならロングほど気にならないところも注目ポイント。VERY世代のライフステージにこそ味方につけたいレングスです。子どもっぽくなってしまうのではと敬遠していた方も、思い切ってミディアムにしてみると新しい世界が開けるはず。
文/永尾真理子
*掲載中の情報は、過去誌面や過去記事を再編集したものです。
*コメントはすべて個人の感想です。