2025.06.23

美容好きママに話題の成分【レチノール】って何？専門家が徹底解説！

最近耳にする機会が増えた注目の成分“レチノール”。気になってはいるけれど、どう取り入れていいのかわからないママも多いのでは？表参道皮膚科の石原院長にレチノールの正しい知識について伺いました。

＊掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります

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そもそもレチノールって何してくれるの？

レチノールは基本的にビタミンAの一種でもともと人間の体に存在するものです。紫外線やストレスなどの要因でそれが壊されると肌のターンオーバーが乱れトラブルの原因に。そこで「外からのビタミンAの補給」を化粧品や製剤等で行うことで、ターンオーバーを促進し肌のさまざまな悩みの改善につながる可能性も。シミ、しわ、たるみ、ニキビ、紫外線ダメージを受けた肌の回復などレチノールはオールラウンダー。クリニックでもアンチエイジングとして人気のアプローチ方法です（医療用医薬品の処方にて対応しています）。

それでも心配な人のために
「いつ使う？」「どう使う？」を聞きました

Q.朝は使えない？

A.UV対策をすれば朝でも大丈夫

レチノールを塗ることによって紫外線からの刺激を受けやすくなるのは確かです。ですが、しっかりとUV対策をすれば大丈夫。クリニックではビタミンCとの併用をオススメします。

Q.敏感肌でも使える？

A.本来人体にある成分なので刺激の少ないものから

レチノールの大もとのビタミンAは、もともと体（皮膚）に入っているもの。レチノールのアレルギーで肌荒れは起こりにくいです。乾燥する季節や製品の添加物が原因で肌の炎症が起こることは考えられますが、まずは含有量が少なめ、つまり“刺激がなるべく少ないもの、炎症が起きにくいもの”を推奨します。肌荒れしやすいTゾーン、鼻まわりを避け、部分使いから始めると◎！

Q.毎日使える？

A.市販の「化粧品」であればデイリーに

ドラッグストアなどで購入する「化粧品」とは“肌をすこやかに保つ”ためのもので、強く副作用が出るものは販売できないことになっています。逆を言えば毎日使えるマイルド処方ということ。安心して毎日のスキンケアに取り入れてみてください。

Q.ずっと使い続けていい？

A.ターンオーバーがより促進されます。安心して続けてみて

レチノールには、皮膚のヒアルロン酸の産生を促進する効果もあるので、皮膚のシワ予防やハリ改善につながるといわれます。長く使い続けた方が効果的です。

Q.妊娠中・授乳中は使える？

A.妊娠中・授乳中はなるべく控えましょう

妊娠中は肌が敏感になるためなるべく控えた方が。授乳中は、医師に相談して使用することをおすすめします。飲み薬は胎児に影響を与える可能性があるので、薬をやめて3カ月経ってから妊活を。

Q.クリニックの施術ではどんなものが？

A.基本的には塗り薬の処方をします

塗り薬（トレチノイン）を処方できます。トレチノインはレチノールより何倍も強く、処方薬です。濃度が大切で、症状や肌の状態、効果に合わせて使用し、皮剝けなどの経過もチェック。ターンオーバーが強く促進されるので効果を実感しやすいと思います。

Q.レチノールコスメの重ねづけはOK？

A.レチノールはもちろんほかの成分との併用も○

レチノールが過剰になったからといって肌荒れするわけではありません。レチノールだけではなく、バランスよくビタミンCや保湿成分などを使うことをおすすめします。クリニックでは先にビタミンCを塗布する形で、レチノールとも相性の良い自家製剤のビタミンCローションを併わせて処方します。肌荒れ時やピーリング直後の肌は敏感なので、市販のものでも刺激を感じたらストップを！