服とコスメをこよなく愛するママライター・遠藤彩乃さんが、〝時短〟と〝洒落見え〟を軸に導き出したコスメ最適解。今回は、〝モテ〟から〝シャレ〟にシフトできる、ニットに合わせやすいマットリップのすすめです。
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AYANO’s POINT
☑︎ 唇の治安第一優先の荒れにくい処方
☑︎ 色はニュートラルなベージュ一択
☑︎ 秘技・上唇ぼかし塗りで人中短縮!
見た目のジェンダーレス化が進む私にとって、「口紅」は最後に残された女性性の砦と言えるかもしれません。無くしたり、買い足したりして常時約30本の精鋭を気分やコンディションによって使い分けているのですが、冬、ニットの季節になると登場頻度が上がるのがマットなリップ。今季また流行っているモヘヤニットが、ともすればぶりっこ(死語)に見えてしまう昭和世代。かつてはモヘヤ×グロス=モテとしていた方程式を少し変えて、マットリップに差し替えてみるとあら不思議。=シャレに答えが変わり、新しい気持ちで今年のモヘヤと向き合うことができます。
色はベージュを選び、服の甘さを引き算するのもポイント。大半のマットリップは唇の水分を奪いガサガサになってしまうのがネックで、お昼を待たずして保湿系リップに切り替えることが多いのですが、今回選んだ3本は塗り心地・発色ともに極めて優秀。上から塗り直してもモロモロせず良い状態を保てます。フォギーな質感を活かして上唇をオーバーぎみに塗り指でぼかすと、加齢により伸びてきた人中がキュッと縮まって若見え効果も。脳内でこれだけ計算し、やっとの思いでフワフワニットを着た母を「ぬいぐるみみたい!」と形容する娘の心は、あえて解き明かさないでおこうと思うのでした。
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by Lee Kanghyun
ライター遠藤彩乃
出版社にファッション誌編集者として勤務。出産後VERY STOREのECを経てフリーライターに。自称・皮が薄く剝けやすい繊細な唇の持ち主で、尖りがちなマットリップとの共存を切に願う平和主義者。荒れにくい〝博愛マット〟を求めデパート・ドラバラを奔走中。
撮影/西原秀岳〈TENT〉 取材・文/遠藤彩乃 編集/翁長瑠璃子
*VERY2024年2月号「〝Automaticコスメ〟」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。
*服・バッグは全て遠藤さんの私物です。ブティックへのお問い合わせはお控えください。