冬は乾燥による肌トラブルが増える季節。ドタバタ育児の毎日に“ちょこちょこ保湿”の新習慣を組み込めば、だいたいの肌悩みは解決できるはず! 皮膚科医の友利 新先生にママにオススメの保湿法を伺いました。
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もちもち肌の子どもにも、
スキンケアは必要です
私たちの皮膚は袋のようなもので、汗や汚れ・刺激から膜を張って守っています。袋に穴が開くと余計なものが入ってしまうように、皮膚のバリア機能が弱くなると炎症を起こしやすく。このバリア機能を正常に保つために必要なのが〝保湿〟。そもそもバリア機能の大半を占めているのは皮脂なのですが、赤ちゃんは皮脂分泌が少なく、生後3カ月くらいから思春期までずっと少ないまま。だから思春期までは潤いを与えるケアがマストなんです。
保湿をしていればアトピー性皮膚炎の発症率も下がるというデータも。赤ちゃんの頃から習慣にするのがベストですが、少し大きくなってから始めると「イヤ!」となる子もいると思います。ベタベタが嫌ならスプレー化粧水だけでもいいし、キャラものから入るのもいいと思います。また、洗いすぎると乾燥が酷くなるので、洗うのは泡をのせて流すだけでOK。〝洗う〟と〝保湿〟はワンセットと考えて、ぜひ親子揃ってルーティンにしてみてください。(皮膚科医・友利 新先生)
for ママ
肌悩みもほとんどが、
保湿で解決します
実は、皮膚に炎症が起こることがすべてのエイジングのはじまり。「肌を健やかに保つ=バリア機能を正常に保つこと」で、乾燥さえ防いでいれば、大体どうにかなるほど! でも人それぞれ肌質も違うし、毎日肌の状態って変わるもの。何を塗るべきかというよりも、自分なりのバランスを見つけることが重要です。例えば、洗顔後に化粧水から使いはじめて、それで乾燥が気にならないなら終わりでもいいし、足りなければ少しずつ油分を足していけばいい。おでこだけ乾燥するならおでこだけ重ねればいいですしね。
そういう意味でも、ママあるあるの細切れスキンケアのほうが、肌状態を確認しやすいので逆によかったりもするんです。私も各部屋に保湿クリームを置いておいて、動線保湿ケアを心掛けています。また、悩みに特化した美容液も肌が健やかな状態でないと効果を発揮しきれないことがあるので、何をおいても土台を整える保湿ケアに注力してほしいな、と思います。(皮膚科医・友利 新先生)
友利 新先生
PROFILE/皮膚科医・内科医。都内2カ所のクリニックに勤務する傍ら、雑誌やTVなど、各メディアでも活躍中。「わかりやすくて面白い!」とYouTubeチャンネルも読者から大人気。
Photo/Hiroshi Igarashi(still life) Styling/Yuuki Yamamoto Text/Aya Yazaki Edit/Ayaha Takada Special Thanks/Mai Mori
*VERY2023年2月号「ママも子どもも、潤ってHAPPY♡」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。