卒園式、入学式準備の中で意外と忘れがちなのが「子どもの当日の髪型問題」。そこで今回は自身もパパであるヘア・メークの森ユキオさんが簡単可愛いヘアアレンジを伝授。髪が長い女の子のパパ、ママは当日になって慌てないように、参考にしてみてくださいね。
教えてくれたのは…
ヘア・メーク 森 ユキオさん
Profile
ROI代表。ヘア・メーク界のレジェンドであり一児のパパ。撮影現場で見せるヘアアレ ンジは真似したいものばかり。本誌スタッフはもちろん、モデルからの信頼も絶大。
「髪が落ちてこなければ大丈夫。難しく考えすぎないで」
世の中のお父さんでヘアアレンジが得意！と胸を張って言える方は少ないと思います。でも子供のヘアアレンジは思ったよりも簡単なんですよ。紐を結ぶことができるなら、髪だって結べます(笑)。キレイに作らなくてもいい、まずは崩れないことを目標に。慣れればすぐに上達します。そうすればお子さんが喜ぶのはもちろん、朝忙しいママの手助けにもなりますよ。
基本のひとつ結び（ポニーテール）
■やり方
【1】ブラシで髪全体をとかします。子供の毛は細くて絡まりやすいので、もつれている場合は少しずつ手に取って優しくとかして。
【2】細い髪の毛は垂れやすいので、結びたい位置より高めのポイントに向かってブラシでとかし、ひとつにまとめます。
【3】(右利きの人は)左手でしっかり毛束を持ち、緩まないように注意しながらゴムで結びます。この時左手がポイント。しっかり握って！
【4】結んだ時にできたたるみを取るために、根元の髪をふたつに分けてぎゅっと開く。このひと手間が崩れない秘訣!
パレリーナ風おだんごヘア
ピンを使わないラフなおだんごヘアなら、難易度は基本のひとつ結びとほぼ同じ。崩れておくれ毛が出てきても、残した毛先とのバランスでむしろ可愛く見えるから、不器用なパパこそチャレンジしてほしい。
■やり方
【1】上と同じ要領でひとつ結びを作り、ゴムで結ぶ最後の一重の時に、毛先をすべて通しきらずに輪っかに。毛先は下向きに垂らしたままでOK。輪が大きいと崩れやすい！
【2】おだんごの場合も、たるみを取るために輪の根元をふたつに分けてぎゅっと開きます。輪の上の部分を開くことがポイント!
まるでエルサ♡笹だんご風ヘア
手の込んだアレンジのように見えるけど、実はカンタン。ひとつ結びの位置に注意し、笹だんごを作る時、きちんと子供の正面に座れば失敗することはありません。おだんごの数は髪の長さで決めて。
■やり方
【1】片方の耳下に向かって髪をとかし、首に沿うようにゴムでひとつに結び、髪をぎゅっと開きます。無理につむじに逆らわないでOK。
【2】1で結んだ位置から近いところから結びます。笹だんごを落としたい位置(胸のあたり)で結ぶことが大切。3つの笹だんごを作ります。必ず子供の正面に座って結ぶことがポイント！
【3】ゴムとゴムの間の髪を両手の指で左右対称に少しずつ開いて丸みをつけます。上から順に3つの笹だんごすべてを開いて丸みをつければ完成です。
帽子をかぶってもOK！二段階ポニテ
二段階に分けることで不揃いな髪も一緒に結べるので、通常のポニテで髪がまとまらない短い髪の子にもぴったり。ひとつ結びアレンジでありながら、ハーフアップのような雰囲気で〝お嬢さま見え〟するところが女の子ウケ。
■やり方
【1】耳上の髪を斜め上に向かってまとめます。髪が長い子は高め、短い子は低め位置にすると、ドッキングする時にうまくいきます。キレイに分けなくてOK！
【2】分け取った髪をゴムで結び、ぎゅっと開きたるみを取ります。少量の髪を結ぶ時は、輪が小さめのシリコンゴムなどが滑りにくくお勧めです。
【3】2で結んだ毛束と残した髪をまとめて、首の付け根で結びます。最後にひとつ目で結んだ毛束から髪を少し引き出すと立体感が出てよりオシャレに。
ヘア・メーク/森 ユキオ〈ROI〉 撮影/須藤敬一(人物) モデル/多賀ありす 取材/川西麻依子 編集/羽城麻子
※VERY2019年12月号「森 ユキオさん直伝!パパでもできる!超簡単「女の子ヘアアレンジ」」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。
