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「生理は痛くて当たり前」「更年期は辛いもの」といったように、「ホルモンに振り回されるのはしかたない」という人が少なくありません。でもわたしたち産婦人科医からしたら、「ホルモンは自らコントロールできるもの」です。
最近、タレントの益若つばささんが避妊リングの「ミレーナ」を入れたことを公表して話題になりましたが、これもメジャーなホルモン療法のひとつです。私も今現在入れていますし、閉経まで入れるつもりですよ。
「ミレーナ」とは「子宮内黄体ホルモン放出システム(IUS)」といって、その名の通り、子宮の中に黄体ホルモンを約5年間にわたってゆっくり出し続けてくれる器具です。避妊と生理痛に効果があり、産後のお母さんやしばらく妊娠をしたくない方に適しています。
こういったミレーナやピルを使って、産婦人科の女性医師の多くが、自らホルモンをコントロールしているんです。
ホルモン療法に抵抗を持つ方の中には、布ナプキンやヨガ、しょうがで冷えとり、みたいな自然の力で治したいという方もいますよね。それも悪いとは思いませんが、私は、自前の力で難しいことは、テクノロジーやプロダクトの力を借りればいいと思ってます。今はフェムテック製品や無痛分娩も受け入れられつつあるので、これからはホルモン療法も当たり前になっていくのではないでしょうか。
そもそも生理や痛みに特別な意味はありません。生理にデトックス効果はないし、お腹を痛めて生めば子どもが我慢強くなるわけでもありません。私がいつも思うのは、生理の痛みや煩わしさを軽減する方法がたくさんあるのに、それを試さず毎月苦しんでいるのは人生損!ということ。
実際、生理痛でうちのクリニックに来た患者さんのほとんどが、何らかの解決方法を見つけることができています。逆に、どの治療法もダメという人はほとんどいません。ピルが飲めない人に処方できる薬もあるし、いつ子どもを持ちたいか、毎日薬を内服できるか等、ライフスタイルによって治療方法もいろいろ提案できます。まずはクリニックに相談してほしいですね。

『産婦人科医 宋美玄先生が娘に伝えたい 性の話』 (小学館/税込1,430円)
生理、妊娠、ピルといった学校では教えてくれない〝正しい性知識〟を漫画で教えてくれる一冊。男の子に知ってほしい知識も満載です取材・文/小泉なつみ マンガ/辻井タカヒロ 編集/フォレスト・ガンプ Jr. *VERY2021年9月号「娘に伝えたい「子宮の常識」アップデート」より。 *掲載中の情報は誌面掲載時のものです。











