3月8日は「International Women’s Day(国際女性デー)」。例年になく注目された今年のこの日、日本ロレアル株式会社では「日本ロレアル 女性のエンパワーメント・アドバイザリー・ボード」を新設しました。日本ロレアルといえば、ランコムやイヴ・サンローラン・ボーテ、ヘレナ ルビンスタイン、ケラスターゼ、キールズなどのブランドでもおなじみですよね。
今回設立されたアドバイザリー・ボードは、2020年6月に始動したロレアルのサステナビリティプログラム「L’Oréal for the Future(ロレアル・フォー・ザ・フューチャー)」の一環。日本政府が掲げた8つのSDGs優先課題のうち、「目標5:ジェンダー平等」「目標12:持続可能な消費と生産」「目標13:気候変動」「目標17:グローバル・パートナーシップの活性化」に注目していた日本ロレアル。特に「ジェンダー平等」をさらに推し進めるための取り組みです。
現在、日本の課長相当職以上(役員含む)の割合は、9.5%(30人以上の企業規模)*。1割にも満たない数で、諸外国と比べても女性リーダーの少なさが指摘されています。それに対し日本ロレアルでは、2021年1月現在ですでに女性管理職比率は51%!役員クラスでは38%だそう。この「ロレアル・フォー・ザ・フューチャー」の名のもと、2025年末までに役員クラスで50%達成を約束しています。
*2019年度厚生労働省「雇用金等基本調査」第7表 役職別女性管理職割合
これまでもシングルマザーの就労や女性科学者の活躍支援など、ジェンダー平等のためさまざまな活動に取り組んできたロレアル。コロナ禍でまた浮き彫りになった女性たちの厳しい現実に立ち向かい、さらに女性のエンパワーメントとジェンダー平等を図るために活動を始めるそう。
設立メンバーは、大崎麻子 (特活・Gender Action Platform 理事)、川合眞紀(自然科学研究機構・分子科学研究所長)、斎藤明日美(一般社団法人 Waffle共同代表)、治部れんげ(フリージャーナリスト)、村木厚子(津田塾大学 客員教授、元厚生労働省事務次官)各氏。
例えば、毎日使う化粧水…それを意思を持って選ぶことで、まわりまわってSDGsの課題解決に役立てられたら。化粧品ひとつでも、高級感や効果効能などのほかに「選ぶ理由」が見つかる時代になりました。そのモノやサービスを作って売っている会社はどんな会社なのか? 子どもたちに豊かな未来を残すために、企業姿勢をきちんと知ることも、これからの消費者に必要な観点と言えそうです。