たるみ、毛穴、シワ、乾燥、ハリ不足など、30代になると増えてくる肌悩み。そんな悩みにアプローチしてくれる美容液は、頼れるナイト的存在。今までなんとなく選んでいたスキンケアアイテムを見直したい!そんな30代女性におすすめの美容液を紹介します。
30代の美容液の選び方
撮影/渡辺謙太郎<MOUSTACHE>
そもそも美容液って、化粧水やクリームと何が違うの?
美容液は、栄養や高濃度の美容成分を含み、肌に効果的に整えるもの。肌悩みの増えるアラサーには、ぜひ毎日のスキンケアに加えてほしいアイテムです。他のスキンケアアイテムである化粧水、乳液、クリームとは、下記のような違いがあります。
●化粧水
化粧水は肌をうるおいで満たすものですが、それ自身に水分の蒸発を防ぐ力はないため、化粧水だけでケアを終わらせてしまうと、いずれ乾燥してしまいます。クリームや乳液でフタをする必要があります。
●乳液
乳液は化粧水の後に使い、化粧水の水分、油分や美容成分が蒸発しないようにフタをする役割があります。また、保湿すると同時に肌を柔らかくしてくれます。美容液と併用する場合は、化粧水→美容液→乳液の順で使うと良いでしょう。
●クリーム
クリームも乳液同様、化粧水の水分などが蒸発しないようフタをする役割があるほか、乳液よりもさらに油分があるため、保湿効果が長持ちし、しっかりと肌の上でその効果を持続させてくれます。乳液とは役割としては同じなので両方使うのではなく、季節や肌の状態、その後メークをするなら化粧下地との相性なども考えて、使い分けるといいでしょう。乳液同様、美容液と併用する場合は、化粧水→美容液→クリームの順で使うのが一般的です。
20代の時と美容液選びはどう違う?
20代の頃と比べて、30代はぐっと肌の水分量が減ってしまい、さまざまな変化が肌に出てくる年代です。Tゾーンはベタつくのに、Uゾーン(あご周り)はカサついてしまったり、夏に多く浴びた紫外線の影響がでやすくなって、シミの存在感が増してきたと感じることも。ストレスや女性ホルモンの乱れなど、体の不調もそれなりに出てきて、そんな体調の変化にともない、毛穴、小ジワ、くすみ、たるみが気になってきたりと、肌悩みが現れやすくなります。
美容液には肌の悩みに合った、栄養や効く成分が含まれているので、アラサーになっての美容液選びは、より自分の肌悩みに応えてくれるものを選ぶようにしましょう。20代の頃と比べて、何となく肌が衰えていると感じたとしても、まずは自分に必要なケアは美白なのか、シミ対策なのか、自分の肌悩みを見極めることが大切です。
季節や肌の調子によって美容液の「使用感」を使い分けよう
テクスチャーもさまざま。化粧水のようにサラサラしたタイプ、ミルクのようなとろみがあるタイプ、ジェルタイプなど様々です。夏場はサラサラしたタイプ、冬は少しこってりしたタイプなど、季節や好みの使用感、肌の調子に合わせて選ぶのもポイントです。
効果的な美容液の付け方、付けるタイミングは?
基本的に美容液を付けるタイミングは、化粧水と乳液の間。もちろん、そのブランドの指定の別のステップがある場合は、そのステップ通りに行うと効果的です。また気になる部分には、重ね付けして。また、一度に一定量しか肌に吸収されないので、たっぷりと塗ればいいというものではありません。適切な量を、長期間に使うことが、最大限の効果を発揮させる秘訣です。
そして、勘違いしている人が意外に多い間違ったケア方法が、パッティング。実はパンパンと肌を叩くと、肌には刺激になってしまうことも。なるべく摩擦させないように、手のひらで美容液を押し込むように塗りましょう。
さらに、他の化粧品と混ぜて使うのも基本的にはNG。組み合わせてはいけない成分があったり、美容成分の効果が半減してしまったりすることも。また、これは化粧品全般に言えることですが、一度開封したものは、その時点で酸化が始まってしまうので、決められた使用期間内で使い切るようにしましょう。
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肌の悩みに合った美容液の成分をチェックしよう
①保湿
乾燥が一番の悩みの人には、保湿成分がたっぷり入った美容液を。乾燥は、インナードライだけでなく、毛穴、たるみ、シワなどの原因にもなりかねず、アラサーの肌には大敵で、どの季節も要注意です。
<具体的な有効成分> セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸など
②シワ・たるみ
加齢や紫外線、乾燥などにより、肌の弾力成分が減ってしまい、たるみ、溝ができるとシワになってしまうそう。
<具体的な有効成分>レチノール、ナイアシンアミド、ヒアルロン酸、セラミド、ビタミンC誘導体、フラーレン、コエンザイムQ10、アスタキサンチンなど
③美白
シミの一番の原因は、紫外線。そのほかにも、摩擦や傷などの外的刺激により、シミとなって残ってしまうことが。
<具体的な有効成分>ビタミンC誘導体、トラネキサム酸、アルブチン、コウジ酸など
④毛穴
実は毛穴の悩みにはいろいろなタイプがあります。タイプに応じて成分を選ぶようにしましょう。
●つまり毛穴
鼻など皮脂分泌が多い部分で起こる、皮脂とはがれ落ちた角質が毛穴に溜まったもの。酸化すると黒ずんで目立つようになります。
<有効成分> ビタミンC誘導体、フラーレン、セラミド
●開き毛穴
過剰な皮脂分泌が原因で、油っぽくテカリやすいTゾーンに開いたままの丸い毛穴ができてしまいます。
<有効成分> ビタミンC誘導体、フラーレン、ヒアルロン酸
●たるみ毛穴
老化が原因の涙型の毛穴。頬やほうれい線周辺に出現することが多いです。
<有効成分> レチノール、ビタミンC、ペプチド
●メラニン毛穴
紫外線などにより、毛穴の入り口がメラニンを生成することで色素沈着し、黒く見える毛穴で、別名毛穴ジミとも呼ばれています。
<有効成分> アルブチン、ブラセンタ、ビタミンC
すべての毛穴悩みに共通しているのは、“ビタミンC”! 自分の毛穴タイプがわからない時は、ひとまずビタミンCの入っているものを選ぶのも一つの手です。
30代におすすめのデパコス系リッチな美容液7選
1. オバジC25セラム NEO
最高水準濃度のピュアビタミンCが30代の多き肌悩みを一気に解決!
【こんな悩みに】保湿、美白(シミ・くすみ)、シワ、ハリ、たるみ、毛穴
25%という驚異のピュアビタミンC濃度を誇り、表皮から真皮まで肌の全域にアプローチ。朝使うと、紫外線ダメージをより抑えてくれ、シミ、シワ、毛穴を予防してくれます。「ブランド誕生時から、肌悩みに応えるために、研究開発を続けてきたオバジの代表的な製品である、C25。大人の5大悩み毛穴、キメ、ハリ、くすみ、乾燥小じわへ全方位アプロ―チする美容液です」(オバジPR 柳蛍瑠さん)
オバジC25セラム NEO[12ml]¥10,000(オバジ)
2. ディセンシア アヤナス リンクスO/L コンセントレー
敏感肌のタイプの違う“面ジワ”と“線ジワ”にWアプローチ
【こんな悩みに】シワ、ハリ、敏感肌
おでこや目の下あたりの表皮に現れる浅く重なるような“面ジワ”と、目元や口元など、バリア機能の低下や紫外線などの外部刺激により真皮のコラーゲンを壊されることで引き起こる”線ジワ”。この2つの異なるシワに、シワ改善有効成分のナイアシンアミドが同時にアプローチ。さらりと肌になじみ、ベタつかないので、オイルのテクスチャーが苦手な人にもおすすめです。「コロナ禍で肌が不調な時でも、毎日安心して使用でき、全顔であらゆるシワを改善してくれるお守りアイテムです。べたつかず、つけてすぐに馴染むのでメイク前にもOK。使用し始めてから1年経ちますが、毎日欠かさず使っていて、鏡を見てウキウキするほどです。シワ改善をお考えの際には、ぜひお試しください!」(ディセンシアPR 長﨑範子さん)
アヤナス リンクスO/L コンセントレート※医薬部外品<敏感肌用オイル状美容液>[30ml]¥6,500(ディセンシア)
3. コスメデコルテ リフトディメンション セラム
顔がボヤッとしていると感じるならコレ!3Dのメリハリ小顔が叶うスペシャル美容液
【こんな悩みに】ハリ・たるみ
グルコシルナリンギンが角層深部にアプローチをし、年齢を重ねて失ってしまった肌のハリ、弾力が蘇る美容液。たるんでぼやっとしてしまったフェイスラインをぐっと持ち上げ、頬に立体感が蘇りメリハリ顔に。「肌の弾力への強力なアプローチを可能にし、年々加速する2Dな大顔印象を3Dな小顔印象へと変えるハイパフォーマンスな美容液です」(コスメデコルテP R江口 菜月さん)
コスメデコルテ リフトディメンション セラム[50ml]¥12,000(コスメデコルテ)
4. リンクルショット ジオ セラム
肌の柔軟性を高め、将来のシワの予防が叶う美容液
【こんな悩みに】シワ
表情の動きで一時的にできるシワは、将来的に定着したシワになる可能性が。真皮下層のコラーゲン層の柔軟性を高め、表情ジワをできにくくすることで、将来のシワを防いでくれます。「美容液でありながらコックリとしたテクスチャーにより、ぐぐっと強いハリ感を実感できます。柔軟性も促すのでマスクの下でこわばった肌にもオススメです」(ポーラPR 山崎真理子さん)
リンクルショット ジオ セラム※医薬部外品[40g]¥10,000
5. ピュアショット ナイトセラム
100%の満足度。翌朝、毛穴への効果が即感できるナイトセラム
【こんな悩みに】毛穴
紫外線、ストレス、大気汚染などの外的刺激で、肌内部が乱れ引き起こるエイジングサイン。そんな過労肌をたった一晩で立て直すナイトセラムです。モロッコの過酷な環境下で育ったムーンライトカクタスの花から抽出されたオイルと、角層を浄化してくれるグリコール酸により、1度で肌の変化を実感し、使い続けると過労肌になりにくい肌に導いてくれます。「2020年1月に誕生しましたが、翌朝に実感できるほどの即効性が人気で、SNSでの口コミ、満足度など各方面で数々の記録的なNO.1を樹立したイヴ・サンローラン史上最も売れているスキンケアアイテムです」(イヴ・サンローランPR 山田有紀さん)
ピュアショット ナイトセラム[30ml]¥10,500[50ml]¥14,700(イヴ・サンローラン・ボーテ)
6. カプチュール トータル セル ENGYスーパーセラム
ディオールだからできる、幹細胞に働きかけるパワフルトリートメント
【こんな悩みに】乾燥・たるみ
肌細胞のわずか0.2%ながら、肌の美しさの鍵を握る幹細胞。年齢を重ねると数は変わらないものの、エネルギーが低下してしまいエイジングサインにつながるのだそう。ディオール独自の特性が異なる4種の花を組み合わせたフローラルコンプレックスは、幹細胞に働きかけ、従来幹細胞が持っているエネルギーを回復・活性化。肌の引き締めをはじめとした様々な肌悩みを再生・強化し、健やかな肌に導いてくれます。次世代ヒアルロン酸であるアセチルヒアルロン酸は、浸透力が標準的なヒアルロン酸の3倍と高く、肌の奥深くまで浸透しうるおいます。
カプチュール トータル セル ENGYスーパーセラム[30ml]¥13,000(パルファン・クリスチャン・ディオール)
7. クラランス ダブル セーラム EX
オイルセラムとウォーターセラムのいいとこ取り、人気のロングセラーアイテム
【こんな悩みに】乾燥、ハリ
20種類以上もの植物由来成分が含まれたオイルセラムとウォーターセラムが3:7の黄金比でフレッシュな状態で出てくる二相式の美容液。つけた瞬間から肌にスーっと浸透し、うるおうことでツヤとハリ、弾力をもたらせてくれます。「あらゆるエイジングサインにアプローチする美容液です。オイルセラムとウォーターセラムの2相のユニークな処方で、オイル配合なのにべたつかず、なめらかでツヤのあるお肌へ導いてくれます」(クラランス マーケティング部 PR 三宅由佳さん)
ダブル セーラム EX[30ml]¥11,000(クラランス)
5,000円以下でも効果大。30代におすすめの手に取りやすい美容液5選
1. プランプエッセンス
多くの肌に直接触れてきたプロが生み出した珠玉のオールインワン
【こんな悩みに】ハリ、たるみ、シワ、保湿
低刺激ながら、パワフルな美容成分が内側から肌を潤し、自然なハリ・ツヤで化粧のり、化粧持ちも抜群。99.9%が天然成分という贅沢さで、インナードライの人にも◎。1本でブースター+化粧水+美容液の3つの機能があるので、基本的に洗顔の後、これ1本だけでもOK!「メイクアップアーティストとしての視点で開発した渾身の1本です。1番のポイントは、つけてすぐに実感できるツヤとハリ。シートマスクをした直後の吸い付くようなもっちりした肌が瞬時に出来上がります。そして、肌そのものを育てていけるような設計になっているので、使うごとにお肌が荒れ辛くなる感覚を感じていただけると思います」(メイクアップ アーティスト 中村了太さん)
プランプエッセンス[60ml]¥5,000(ノルド)
2. エリクシール デザインタイム美容液
気づいていないゆるみやほうれい線ケアに
【こんな悩みに】乾燥、ハリ、たるみ、毛穴
独自のコラーゲン成分が肌にハリと透明感をもたらし、つや玉輝く肌に。ストレッチング処方で、独自の美容成分が肌を包み込み、肌にピンと密着してくれます。両手の人差し指をほうれい線に合わせ、ほうれい線を横にのばしながら、手のひらを頬全体にフィットさせ、斜め上に向かって引き上げるようにケアすると効果的。「“ゆるみの兆し”に着目した美容液で、マスクの下の気になるほうれい線ケアとしても大変おすすめです」(資生堂PR 松浦祐子さん)
エリクシール デザインタイム美容液[40ml]¥4,500(エリクシール)
3. アスタリフト スパークル タイト セラム
スパルタ泡が毛穴悩みを一掃
【こんな悩みに】毛穴
1つ1つの毛穴に直結している立毛筋の筋力低下から開いてしまう毛穴に着目。泡が毛穴で弾け直接刺激することで、瞬時に引き締めてくれる新感覚の美容液。同時に、泡はジェルに変化して毛穴から浸透。また、アスタリフトシリーズの特徴成分である、抗酸化力の高いナノアスタキサンチンなどの美容成分や3種のコラーゲン、ビタミンC、ビタミンEなども配合されているので、ハリとうるおいにも◎「マスク生活で毛穴が気になる方にぜひ使ってほしい。泡が弾けた後は、美容液ジェルが肌にしっかり保湿してくれるので、乾燥の気になる時にもオススメです」(アスタリフトPR 藤谷知世さん)
アスタリフト スパークル タイト セラム[50g]¥4,000(富士フイルム)
4. ミノン アミノモイスト 薬用マイルド ホワイトニング
ゆらぎやすい肌にはこれ!敏感肌でも使える美白美容液
【こんな悩みに】美白(シミ・くすみ)、乾燥、敏感肌
バリア機能が低下しがちな敏感肌、乾燥肌を考えた低刺激性処方をベースに、美白と保湿のW有効成分を配合。マスク姿が普通になった今、肌への刺激やストレスを感じ、ゆらぎやすくなっている人も使える美白美容液なのが嬉しいアイテム。「ゆらぎやすい肌でお使いいただくことを前提とし、やさしさへのこだわりと効果実感の両立を目指した美容液なので、お守り代わりにお役立ていただきたいです」(第一三共ヘルスケアPR 福原陽子)
ミノン アミノモイスト 薬用マイルド ホワイトニング※医薬部外品[30g]¥2,500※編集部調べ(第一三共ヘルスケア)
5. メラノC C薬用しみ集中対策美容液
マスクでできてしまった気になるニキビ痕にもアプローチ
【こんな悩みに】美白(シミ・くすみ)、毛穴
活性化ビタミンCとビタミンE誘導体の2つのビタミンが配合され、メラニンの生成をブロックし、肌の血行促進を促してくれ透明感のある肌に。また、ニキビの炎症を抑えつつ、ニキビ痕や広がった毛穴にもアプローチしてくれるので、治りにくくなった大人ニキビにもおすすめ。「前年比140%の売り上げを記録しているこのアイテム。実は男女問わず、ご夫婦やパートナーと2人でお使いいただいているとのお声も多く届いております」(ロート製薬PRグループ 髙田ひかりさん)
メラノCC薬用しみ集中対策美容液[20ml]¥1,100※編集部調べ(ロート製薬)
まとめ
美容以外のことでも、いろいろ慌ただしくなる30代。あなたの肌の悩みにしっかり向き合ってくれる、ぴったりな美容液が見つかれば、それだけでも心が軽くなりますよね。日進月歩、進化の目覚ましい美容液の力を借りて、キレイへの近道を突き進みましょう。
取材・文/高丘美沙紀
よくある質問
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そもそも美容液って化粧水やクリームとどう違うの?
美容液は高濃度の美容成分を含んでいて肌をより効果的に整えるもの。化粧水は水分を与え、乳液やクリームはその水分を肌の内部に閉じ込める役割があります。
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どんな美容液を選んだらいいの?
美容液にはたくさんの種類が。自分の肌のトラブルがどんなものかよく見極めて、そのトラブルに効果を発揮するものを選ぶようにしましょう。30代の肌悩みは乾燥、シミ、シワ、毛穴などさまざまです。
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いくつかの美容液を併用してもいいの?
化粧品は開封した瞬間から酸化が始まるので、複数のものを一度に使うよりは、1つずつ使い切る方がよいでしょう。