VERY February 2022

VERY

February 2022

2022年1月7日発売

780円(税込)

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大正製薬社長が語る「スポーツで広がる子どもの未来」

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ラグビーの世界最高峰、「オールブラックス」を大正製薬がサポートすることに決定! 一流のプレーをもっと身近に体感できるビッグチャンス、この嬉しいニュースについて、上原茂社長にお話を伺うべく、申真衣さんが直撃。未来を生きる子どもたちの夢、さらに大きく広がりそうです♡

大正製薬社長 上原茂さん大正製薬社長 上原茂さん

大正製薬 社長
上原 茂(うえはらしげる)さん

1976年生まれ。慶應義塾大学在学中に、アメリカのダートマス大学に留学。卒業後に大正製薬に入社し、その後に米国の製薬会社に出向。2012年より、大正製薬代表取締役社長に就任。3児の父親。

世界基準のヒーロー、「オールブラックス」を
子どもたちにもっと身近に感じ
触れ合う機会を作っていきたい

申さん(以下、申) 上原社長(以下、上原)
2019年のワールドカップ日本開催をきっかけに一気に盛り上がった、日本のラグビー熱。家族で応援に夢中になって〝結束力が強まった〞という周りのママたちの声もたくさん聞きました。習い事でラグビーを始める子どもたちも増えるなか、その世界最高峰のチーム「オールブラックス」を擁するニュージーランドラグビー協会のプレミアムグローバルパートナーに、大正製薬が就任するというビッグニュースが!
上原
大正製薬は2001年からラグビー日本代表チームを応援していますが、ワールドカップでいよいよ広く認知されるスポーツとなり、このタイミングでさらなる発展のために何かお手伝いができないかと考えました。一方、ニュージーランドラグビー協会は、ワールドカップ日本大会のオープニングゲームの6万人を超える観客の9割が「オールブラックス」のファンということに感銘を受け、もっと日本での活動に力を入れたいという気持ちが強くなったとのこと。互いの想いがタイミングよく一致しました。「オールブラックス」のプレーを身近に感じていただける機会を増やしていけたらと思っています。

「オールブラックス」の象徴、試合前に行うハカ。ぜひまた日本で見てみたい!

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数々のスポーツの〝世界トップレベル〞を間近で体感している上原社長が思う「オールブラックス」の魅力を教えてください。
上原
ナンバーワンにはナンバーワンであり続ける理由があって、あのメンタリティの強さやプライド、風格は勝ち続けないと身につかないもの。勝ち続けるための努力や苦労は相当なものだと思います。彼らは〝国を背負っている〞という意識もすごく強く、素晴らしいパフォーマンスをすることでラグビーの魅力を伝え、ひいてはニュージーランドという国の存在感を示そうとしている。「オールブラックス」のプレーに誰が見ても憧れるかっこよさがあるのは、そんな理由もひとつあるのかもしれません。
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上原
あとは、女性とジュニアがチームとして備わっているところも、これからの時代の価値観にマッチしていると思います。垣根のない、いろんな人が参加できるスポーツには未来を感じますね。でも、ワールドカップ日本大会を機に、せっかく日本のラグビー熱が盛り上がったにもかかわらず、〝できる環境〞が足りない現実がある。「やりたいのに、できない」では、未来が止まってしまいます。今回、オールブラックスという世界最高峰のチームをサポートすることで、日本のラグビー界をさらに盛り上げ、広くラグビーを楽しめる環境の充実に繫げていけたらと思っています。
大正製薬さんは、2023年のフランス大会のオフィシャルサプライヤーでもあるんですよね?
上原
そうなんです。日本にもう一度ワールドカップを呼びたい!そんな気持ちも強く持っています。

「続ける、やめる」は子どもが決める。
小さな決断の繰り返しが、
大きな決断のできる力を育む

ジュニアといえば、上原社長も3人のお子さんのパパなんですよね。
上原
上から小学校5年、4年、2年生で、3人とも男の子です。
賑やかそうですね。息子さんたちもスポーツをされていますか?
申真衣さん
上原
3人ともラグビーはしています。それ以外だと、長男は陸上とテニス、次男はテニスとゴルフ、三男はテニスを始めたばかりで陸上と野球も少し、という感じ。習い事だけでも忙しいので、近場で環境を整えるよう心掛けています。長男は陸上をかなり頑張っていて、好きな陸上を続けるためにはテストや宿題もしっかりやらないといけないと、どちらも一生懸命取り組んでいますね。最近、妻の勧めで息子たちが近代3種競技(水泳、レーザーラン)を始めて大会に参加しました。まだ参加人数が少ないこともあって、いい成績を出すことができたんです。そうすると子どもたちのやる気もさらに伸びる。成果や結果がわかりやすいのもスポーツのいいところだと思います。

このあとは息子たちとテニス。
負けないように練習しています
上原茂 社長

大正製薬 上原茂社長
近代3種まで! すごいですね。習い事は、いつも奥様発信なんですか?
上原
基本はそうで、私の仕事は習い事に連れていくこと(笑)。今日もこのあと、息子たちのテニスに合流する予定です。
お仕事後に、お子さんと一緒にテニスなんてパワフルすぎます。
上原
当然疲れるのですが、4、5年生になると、こちらも本気で挑まないと負けちゃいますから。まだ親として勝ちたい気持ちがあるので、そのためにレッスンを受けたりして。妻は子どもたちとスキーを一緒に楽しんでいます。妻はスキーが上手いんですよ。
スポーツ一家! 私は運動が苦手で、子どもにどのタイミングで、どんなスポーツをさせたらいいか、その選択がむずかしくて。
上原
最初は親の興味で選んでいいのでは? ただ、子どもが自らスポーツを「やりたい」と言い出したら、それを尊重すべきかなと思います。まずはサッカーなら近所でボールを一緒に蹴ってみるとか、親が相手になってあげることからスタート。子どもが「もっとやりたい、頑張りたい」と言い始めたら習い事を始める良い機会です。我が家では「今日はいきたくない」とか自分都合の言い訳で休まないという約束をして、習い事を始めることにしています。先生もそのために時間を割いてくれているので、迷惑をかけることになってしまいますから。私の両親は子どもの意見を尊重し、やりたいことを自由に選ばせてくれるほうでしたが「他人に迷惑をかけない」、これだけは厳しく教わりました。それでも、スポーツも何でも向き不向きはあると思うんです。私自身がとにかくそれを見極めるのが早いタイプで、中学ではテニス、高校ではゴルフ、大学ではスキーと、どれも3年サイクルで極めるには至りませんでした(笑)。
長く続けなければいけないというプレッシャーはなかったんですか?
上原
ありませんでした。やめるハードルを高く設定しないことも大切なのかなって思うんです。そうすると「続けるのか、やめるのか」、子どもなりにあれこれ考え、ベストな結論を出そうとする。小さい決断を繰り返すことで、大きな決断ができるようになる。それは社会でも求められる力です。
決断をさせるとか、その決断が出るまで待つとか、親からするとむずかしいことではありますが、長い目で見るととても大切なことかもしれませんよね。スポーツのトップレベルの現場から、お子様の習い事まで、指導の現場も多く見ている上原社長ですが、誰に教わるかもやはり重要ですか?
上原
私がひとつの指針としているのは〝目指すところはどこなのか〞という指導者の温度感。近頃の先生やコーチの方はとても勉強熱心で、科学的根拠をもとに指導を行っている方が多いと、いろんなスポーツの現場を見ていると感じます。ですが、目標は同じでも指導法がまったく異なる場合があって、息子たちが教わる先生も「練習は遊びの場じゃない!」というピリッと厳しい方もいれば、「楽しくやって好きになることが成長に繫がる」と和気藹々と練習をさせる方もいる。前者に教わった子たちはマナーが早く身につき、先生の指示をきちんと聞くことができる。後者のもとで練習をした子たちは伸び伸びとしていて、とにかく楽しそうにプレーをしている。相性もあるとは思いますが、どっちが大成するのか興味深く経過を観察しているところです。あとは、自分より上を見て頑張るか、下を見て安心するのか。指導者もそうですが、本人の心意気も大事だと思います。

大正製薬が取り組む子どもたちのスポーツ育成プログラムに注目!

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伊達公子さんによるジュニア育成プロジェクト、リポビタン Presents 伊達公子×YONEX PROJECT ~Go for the GRAND SLAM~
大正製薬さんは、世界少年野球推進財団や〝伊達公子×YONEX PROJECT〜Go for GRAND SLAM〞など、グローバルな視点での子どもたちのスポーツ育成にも積極的に取り組まれていますよね。「オールブラックス」もそうですが、子どもたちに夢や憧れだけでなく、それを叶えるためのチャンスを与えてくれることは、子どもだけでなく親にとってもすごくありがたいこと。
上原
〝子どもたちが運動する機会を側面から支えていきたい〞という想いも、大正製薬が代々大切にしてきたこと。王貞治氏とハンク・アーロン氏が提唱した世界少年野球財団も設立当初から30年間サポートさせていただいていますが、野球のさらなる普及と発展だけでなく、野球を通じて世界の青少年に友情と親善の輪を広げようとスタートしたもの。コロナ以前は毎年10カ国以上から少年少女が日本へと集まり、WBSC(世界野球ソフトボール連盟)に野球を教わり、試合をする。スポーツだけでなく文化を学ぶことのできる機会となりえるので、世界的な感染状況の様子を見ながら今後も続けていきたいと思っています。
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一般財団法人世界少年野球財団と大正製薬が共催している大正製薬野球教室

一流を知っているだけでなく感じることができた人が「一流を目指す」のだと思う

大正製薬さんの取り組みのおかげで、子どもたちは世界基準のスポーツヒーローのプレーを間近で見るだけでなく、実際に触れ合うことができる。憧れるステージも高くなりそうですよね。
上原
「オールブラックス」に期待したいのは、そこも大きいですね。試合を観戦するだけでなく、選手たちとボールを交わすことができるような機会を作ってあげたいと考えています。遠くで見ている傍観者から〝参加者〞になる。一流を知っているだけでなく、実際に肌で感じることができた人が一流を目指すと思うんです。
大人でも素晴らしい才能や感性に触れると、モチベーションが上がります。
上原
そうですよね。〝伊達公子×YONEX PROJECT〜Go for GRAND SLAM〞では、伊達公子さんの指導を拝見したことがありますが、大人の私が見ても緊張感がある。何も言わず、じっとラケットを抱えて子どもたちの様子を見ているんです。伊達さんが「それ!」と言うと、練習は中断するのですが、伊達さんは何故止めたのか理由はおっしゃいません。子どもたちは何故止められたのか、自分なりに解釈する必要があります。そうやって自分で感じて、考えて、プレーに落とし込んでいくんだと思います。世界に通用するポテンシャルのある子を見出すための伊達さんこその指導法ですよね。
プロこその気迫に圧倒されそうですが、その経験は間違いなく子どもたちの財産になるはず。大正製薬さんがそこまでスポーツに注力されるのはどうしてですか?
上原
大正製薬はお客様に製品を買っていただき、成り立っている会社。感謝の気持ちを返すこと、その気持ちを繫いでいくことを大切にしています。薬は具合の良くないときに回復の手助けをするものですが、健康なときも力となれる会社でありたい。スポーツはその想いを繫いでくれるものだと感じています。人気のあるスポーツを企業がお手伝いするのはマーケティング的な観点でいうと簡単だと思うのですが、そこだけでないスポーツの未来を見据えた活動をしていきたい。とくに都心部の公園ではボール遊びができる公園が多くないなど、今は子どもたちが体を動かすのに難しい側面もあります。子どもたちが潑剌とスポーツを楽しむ景色に貢献することが、大正製薬からお客様への感謝のメッセージになるのではと考えています。

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「20歳そこそこで人は仕上がらない」大正製薬社長の持論

後編は、上原社長の留学体験と、子育て論を伺います。

撮影/須藤敬一 スタイリング/池田 敬 ヘア・メーク/KIKKU 取材・文/櫻井裕美 デザイン/Permanent Yellow Orange 編集/羽城麻子
※申さんの洋服はスタイリスト私物になります。
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