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寝る前の“影絵”でひと遊び!絵本より楽ちん&寝かしつけも簡単

ママやパパが子どもと一緒に楽しめる“おうち遊び”を毎週金曜日にご紹介している「VERYこども遊び研究所」
今週は、井出武尊さんによるパパ遊びです。今回は、部屋を真っ暗にして影絵を楽しむ秋の夜長にぴったりの遊び。昼間に子どもと遊ぶ時間がとれないママやパパも、寝る前の時間でなら自然と触れ合えそう。寝かしつけもスムーズになりますね。

 

 

VERYこども遊び研究所 Vol.25
<今週のパパ遊び> 

「アート作品で遊んじゃおう!
寝る前の影絵で親子の時間を楽しもう」

 

仕事をしていると、子どもと過ごす時間って意外と少ないものです。

毎日少しでも”親子で遊ぶこと”は、子どもの発達・成長にとってとても大切なことだと思います。忙しい毎日でも取り入れやすい、夜寝る前のちょっとした時間の遊びの提案です。

今回やるのは影絵。手を使う影絵はおなじみですが、使うものを変えるだけでまるで違った遊びになります。これらは一体何に見えるでしょうか?

 

 

 

 

実は全て家庭によくある身近なもの。見慣れたものだとは思えない不思議な影の造形。同じものを重ねたり、並べたりしてみても影の形は変わります。いろんなもので試してみてください。

 

 

 

 

これは現代美術作家のクワクボリョウタさんの作品『10番目の感傷(点・線・面)』を真似た遊びです。『10番目の感傷(点・線・面)』はゆっくりと走る鉄道模型に取り付けられたLEDライトが、その周囲に置かれた日用品の影を、壁や天井に投影していく作品です。

影は時にその場にいる鑑賞者を飲み込むくらいに大きくなったりして、まるで影の世界に入り込んだかのような不思議な体験を与えてくれます。機会があれば多くの子どもたちに体験してもらいたい、私自身とても大好きな素晴らしい作品です。

 

遊びで使っているライトはスマートフォンのフラッシュライト。影は壁や天井に投影します。スマートフォンの普及のおかげで影絵は、とっても簡単に行える遊びになりました。

 

手前からライトで照らし、奥の壁に影を落としているのですが、位置関係はこんな感じです。

親子でそれぞれが何の影に見えるか、会話をしながら考えてみたり、影を使ったお話を作るのも楽しいと思います。

 

 

ライトの位置によって影の形や大きさが瞬時に変化するのも魅力の一つです。また、立体で存在しているものが、影という二次元に変換されるので、子どもたちにとっては家の中にある見慣れたものが、全く別のものになるような新鮮な驚きがあるのではないでしょうか。
これは「視点を変えてみる」という体験にもつながりそうです。

 

 

また、クワクボさんの作品の中で列車がザルの中を通過する瞬間があるのですが、影がお部屋全体を覆い尽くすような反転が起こります。家庭で真似るならば、台所用品の水切りザル等の中に、スマートフォンのライトを入れてみてください。部屋全体に影が伸びて、子どもたちがその世界に入り込んで遊ぶことができます。

娘はザルを相手に「捕まる!あっちいけー!」と、楽しそうにたたかっています。

 

 

子どもの寝かしつけって大変ですよね?もしかすると一番大変なのは、まだまだ遊んでいたい子どもを、寝室へ連れていき、電気を消すことなのかもしれません。

そんな時は「影絵しましょう?」と子どもを誘ってみるのもいいかもしれません。寝室にいくつか道具を持ち込んで、お布団の上にゴロンと寝転がって行います。少し遊んだらそのままライトを消して、おやすみなさい。

小さな子どもならば、「どんな形の影ができるかな?」という投げかけでも、とっても楽しい遊びになります。

目の前のものが、まるで別のもののような形で表れる影絵は、すでに触れたように「視点を変えてみる」という体験でもあります。これは創造性を育むことにも役に立つのではないでしょうか?視点(発想)を変えることはクリエイティブの基本の一つです。

また、例えば大人になったときに地図を読むような、” 上から見たものの、横から見た姿を想像する” といった力にもつながるかもしれません。空間認識力などと呼ばれたりします。

何より親子でたくさんの会話が生まれるのが楽しいですね。おなじみの手を使った影絵や、人形を用いるものなども織り交ぜて遊んでみてはいかがでしょうか?

 

写真・文/井出武尊

 

 

遊んでみた様子を、ぜひ#takeruide  #VERYこども遊び研究所 のハッシュタグをつけてInstagramにアップしてくださいね!

\教えてくれたのは/

◉井出武尊さん Takeru IDE
2004年東京藝術大学先端芸術表現科卒業。子どもと遊びの企業にて多数のプロジェクトに携わり、15年以上にわたって子どもの遊具や遊び場のデザインを手がける。幼少期における表現活動の重要性を感じており、学校教育以外の選択肢を構築するべく広く活動中。2020年4月現在、4歳3ヶ月の“姫”と毎日遊ぶ様子がSNSを通じてママたちの関心を集めている。Instagram:@takeru_ide

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