ある夜、ディーンとお風呂に入っているとこんなことを聞かれた。
「マミー、どうしていつもリングつけてるの?」
可愛い質問に、クスッと笑いつつも真剣に答えた。
「パパが、マミーに結婚してくださいってくれた大切な指輪だからいつもつけているんだよ。」
ディーンはふーんと言って、ほっぺたに指をツンツンしながら何か考えているみたい。
でもー。。。
ディーンは続けて聞いてきた。
「パパもリングしてるね。キラキラじゃないやつ。何でリングしてるの?マミーがパパにけっこんしてください言ったの?」
よく見てるなーと感心する。
子供の観察力って侮れないよね。
「パパのリングはプロミス(約束)のリングなの。ディーンとマミーをずーっと守りますってプロミスしたんだよ。」
急にディーンは新発見したぞ、みたいなキラキラ笑顔で「そっかあ・・!」とつぶやいた。
お風呂から上がって一目散にパパのところへ行き、指輪を見つめるディーン。
歯ブラシしなさい、と話しかける。
すると、
「ディーン、歯ブラシするよ?プロミスするからこのリングちょうだい?」
指輪がほしくてプロミスをけしかけようとするこの息子には、私の感動的な説明が1mmくらいしか伝わらなかったっぽい。
でも、
そんなほっこり話が溢れた日常に囲まれて幸せだと思った。
結婚6年目の記念日を迎えた私たち。
あの時プロミスしたことはなんだったっけ。
ディーンのおかげで初心に帰り、「幸せだね」ってもう一度言いあう夜になった。