2009年1月のQ&A
2009.01.27
"褒めて育てる"という教育方針のせいか、優しい反面、競争心のない息子に。このままでは心配です。
子どもが生まれるとき、夫と二人で「子どもはひたすら褒めて育てる」と決め、実際にそう実行してきました。ところが、最近、気になることがありまして......。小学3年生の息子がやさしすぎるんです。私が窓ガラスをふいていると、何も言わなくても反対側をふいてくれます。お友達とゲームの取り合いになると、「じゃあ、いいよ」と譲ってしまう。サッカーも習っているのですが、ボール争いになったら取りに行かないんです。お友達の家に遊びに行っているときも、こんなに競争心がない子どもで大丈夫かと心配です。(東京都 トモくんママ 32歳)
子どもは褒めて育てよう......。最近の育児書によく書かれてある言葉のようですね。またそういう話を専門家や学校の先生から聞くので実践している、というお話もよく保護者の方々から伺います。
長年、子どもたちを取材している私は「ひたすら褒めて育てる」教育法については、「合う子には合うだろうが、合わない子には効果はあまり望めないのではないか」との思いを強くしています。というのも、トモくんママのような相談を本当によく受けるからです。
乳幼児のころから「褒められることしかしていない」子は、とすると望ましくない言動をしたときに、どういうふうに指導されているのか、そこが問われてきます。トモくんママは「感情的に叱らない」ことを夫婦で徹底しているとおっしゃっておられましたが、それはどういう叱り方なのでしょうか? 子どもに「叱られている」ということは伝わっているのでしょうか? いけないことをしたときには「いけない」と目を見てきっちり叱り、どうしなければいけないのか指導することが大切。そうしない限り、たいていの子どもはリアリティを持って理解できないことが少なくないようです。
それから、大事なことは、生きるうえで必要な力は何か、ということです。トモくんママは「競争心」をあげていますが、私はここで「弾力」という概念を紹介したいと思います。弾力とは英語のRESILIENCE(レジリエンス)を向井義元広島少年院首席専門官が訳した言葉ですが、ニュアンスとしては「失敗したり嫌な経験をしたりしても乗り越えて立ち上がる力」「人とつながりを作り上げていく力」のことだと考えます。弾力は、「褒められ、感情的に叱られない」だけでは身にはつかないのです。
長年、子どもたちを取材している私は「ひたすら褒めて育てる」教育法については、「合う子には合うだろうが、合わない子には効果はあまり望めないのではないか」との思いを強くしています。というのも、トモくんママのような相談を本当によく受けるからです。
乳幼児のころから「褒められることしかしていない」子は、とすると望ましくない言動をしたときに、どういうふうに指導されているのか、そこが問われてきます。トモくんママは「感情的に叱らない」ことを夫婦で徹底しているとおっしゃっておられましたが、それはどういう叱り方なのでしょうか? 子どもに「叱られている」ということは伝わっているのでしょうか? いけないことをしたときには「いけない」と目を見てきっちり叱り、どうしなければいけないのか指導することが大切。そうしない限り、たいていの子どもはリアリティを持って理解できないことが少なくないようです。
それから、大事なことは、生きるうえで必要な力は何か、ということです。トモくんママは「競争心」をあげていますが、私はここで「弾力」という概念を紹介したいと思います。弾力とは英語のRESILIENCE(レジリエンス)を向井義元広島少年院首席専門官が訳した言葉ですが、ニュアンスとしては「失敗したり嫌な経験をしたりしても乗り越えて立ち上がる力」「人とつながりを作り上げていく力」のことだと考えます。弾力は、「褒められ、感情的に叱られない」だけでは身にはつかないのです。
2009.01.14
小学3年生なのに身の回りのことを何もしない娘に手を焼いています。どのように自立を促したら?
名門私立小学校3年の娘は自分のことを何もしようとしません。学校には楽し
んで行っているのですが、宿題もお稽古ごとも身の回りのことも、私が言わないと全
く動こうとしないのです。「もう3年生なんだから自分でやりなさい」と言ってもど
こ吹く風。いつになったらできるようになるのか......。一切手だしをしないようにと
は思っているのですが、それでは毎日が立ちゆかないので、やはり手も口も出してし
まいます。(愛知県 カエちゃんママ 36歳)
情景が目に浮かびますね。こういったご相談はほかの方数名からも頂戴しております。さて、まず考えなければいけないのは、そういった態度について、カエちゃん自身はどう考えているのか、ということです。3年生だから自分でやらないと人として情けないけどついできないのか、別にほっておけばママがやってくれるから構わない、と考えているのか......。この違いで対応は変わってきます。
もし、ママがやってくれるからいい、というのであれば、保護者のほうが戦略を変える必要があります。3学期になったことを契機に、次の新年度の1学期が終わるころくらいまで(約半年間)をめどに、徐々に手を引くようにするといいでしょう。宿題もお稽古ごとも、やらなくて困るのは自分なのですから、そのことを本人に徹底理解させなければなりません。ただ、いきなり今日から全部一人でやれ、では効果が期待できないので、1週間目標、1ヵ月目標、3ヵ月目標、半年目標を作って、徐々に自立できるようにしてください。毎日指示を出す、から、2日に1回指示を出す、などです。また、指示を出したあとの対応も記録して、本人も保護者もわかるところに張り出してみるといいでしょう。
もし、本人が「わかっているのにできない」のであれば、なぜ「わかっているのにできない」とカエちゃん自身が考えているのか、何回かに分けて話し合ってみてはいかがでしょう? 何が妨げになっているのか? そのヒントが分かれば方法が見えてくるはずです。
もし、ママがやってくれるからいい、というのであれば、保護者のほうが戦略を変える必要があります。3学期になったことを契機に、次の新年度の1学期が終わるころくらいまで(約半年間)をめどに、徐々に手を引くようにするといいでしょう。宿題もお稽古ごとも、やらなくて困るのは自分なのですから、そのことを本人に徹底理解させなければなりません。ただ、いきなり今日から全部一人でやれ、では効果が期待できないので、1週間目標、1ヵ月目標、3ヵ月目標、半年目標を作って、徐々に自立できるようにしてください。毎日指示を出す、から、2日に1回指示を出す、などです。また、指示を出したあとの対応も記録して、本人も保護者もわかるところに張り出してみるといいでしょう。
もし、本人が「わかっているのにできない」のであれば、なぜ「わかっているのにできない」とカエちゃん自身が考えているのか、何回かに分けて話し合ってみてはいかがでしょう? 何が妨げになっているのか? そのヒントが分かれば方法が見えてくるはずです。
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