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品川裕香さん しながわ・ゆか
ジャーナリスト、子ども・若者を巡る教育・社会問題を異文化理解・予防的観点から取材。著書に『心からのごめんなさいへ~一人ひとりの個性に合わせた教育を導入した少年院の挑戦』(中央法規法規出版)など。本誌にて「学校ソムリエ」連載中。
2008年12月のQ&A
2008.12.22
子供同士のトラブルで息子が登園拒否に。相手の保護者に直接言うと角が立つので困っています。
地元では名門の私立幼稚園に入園した4歳の息子が、最近、登園拒否になって困っています。朝、お迎えのバスが来ると大泣きして部屋の隅っこから動こうとしません。仮病まで使うのです。ただ、実際幼稚園に行くと楽しいようで、元気に帰ってきます。原因は同じクラスにいる乱暴な男の子。お箸を耳に突き刺したり、つねられたり、かまれたりしているようですが、息子は一切反撃していないようです。息子には「やり返しなさい」と教えたのですが、まだ手が出せていないようで......。相手の保護者に一言注意してもらいたいと思っているのですが、親同士がやると角が立つと思い、直接言えないでいます。幼稚園は勉強中心で、あまりこういう話題には熱心ではありません。どうしたらいいでしょうか。(千葉県 リョウタくんママ 33歳)
 相手の子が乱暴で、リョウタくんが被害に遭っている。幼稚園側は「わかりました」というばかりで、特に何もしてくれない。息子にはこれまで暴力は絶対にいけないと教えてきたのに、これでは息子が被害に遭うばかり。あげくに登園できなくなってしまうなんて、親としてみればひどく理不尽に思う......。メールにはそんな思いが連綿と綴られていました。
 さて、短期的にできることと、中・長期的にできることについて考えてみましょう。
 まず、今すぐできることとしては、リョウタくんに幼稚園以外の場を作ること。その場が彼の基礎体力をつけたり、目標達成するなどしてセルフ・エスティーム(自尊心)を上げたりできるようなことにつながるものだとなおよしです。たとえば、剣道や合気道など級があるもの、あるいはロック・クライミングなど目標を決めやすいもの、など個人が頑張ればその目標を達成することができるようなスポーツ。登園拒否を認めるのではなくて、いじめなど理不尽な攻撃を受けるとセルフ・エスティームが下がりますから、その対策です。
 中・長期的な対応としては、やはり個人同士で解決せず、園とPTAとともにどうしたらいじめやからかい、暴力などを防げるような集団を作ることができるか考える必要があります。詳しくはVERY1月号をご参照ください。
2008.12.05
約束を破って携帯電話でメールをしていた娘。「友達はやっているのに」と納得がいかない様子です。
私立小学校の4年生になる娘は電車通学しているので、保安のために携帯電話を持たせています。持たせるときに「絶対にメールはしない」と約束したのですが、最近、自室やトイレでメールをしていることが発覚しました。アドレスを与えていなかったので不思議に思ったら、ショートメール。しかも、メールを送った後の履歴の消し方までお友達に教わっていました。通学途中は寄り道しないという約束も、携帯メール友達と一緒に途中下車して遊んでいることが判明し、娘がいくつも私に嘘をついていることが分かってショックを受けています。ルール違反だからと携帯を取り上げたのですが、娘は「みんが携帯メールしているのに、なぜ私だけいけないのかわからない」と激怒。確かに同級生はみんなアドレスを持っていて、メールでいろいろとやりとりしているようです。私自身、答えに窮してしまっています。(東京都 エリナちゃんママ 36歳)
 ギャングエイジ(10歳くらいの子ども)でも、ダメなことはダメ。保護者と決めた事柄を意図的に破るのはNGです。そのことをしっかり意識してください。
 そして今一度、家庭のルールをしっかり決めることから始めてみてはいかがでしょうか? 決め方や方法の原理原則は前回述べたのと同様です。これは携帯電話を持たせるときも同じ。メールはダメ、なら、お友達がメールをしていても我が家はダメ、を徹底すること。
 ギャングエイジに大事なことはルールを決めるだけでなく、ルール違反をしたときにどうするかを決めておくことです。それも保護者が一方的に決めるのではなく、子どもと話し合って決めることが大事です。そのときに、なぜそれがルールなのか、その理由を具体的に説明することもポイント。携帯電話のメールがいけないのは意地悪でいけないと言っているのではなく、事件に巻き込まれたり、いじめの温床だったりすることなど事実を挙げて説明するといいでしょう。
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